シリーズ
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」

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日本と対極 英国でマスクが嫌われる文化的背景とは
日本と英国では、マスク着用率が大きく異なる。日本では屋外でもマスクを着用している人が多いが、英国ではマスク着用に関するルールを守らない人が多い。その文化的な背景を探ってみた。
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コロナ感染者1日20万人超でも 英国がむしろ規制を緩和する理由
英国では1月4日、1日当たりの新型コロナウイルスの新規感染者数が20万人を超えた。それでもジョンソン首相は、新たな規制を導入せず、3回目のワクチン接種を進めている。変異ウイルス「オミクロン型」が広がりつつある日本にとって…
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フォルクスワーゲン技術トップ「EV利用でエネルギー供給企業に」
世界のEV用電池を巡る競争が過熱している。ドイツのフォルクスワーゲンは、2030年までに欧州で年間240ギガワット時を確保する。どのように膨大な量の電池材料を調達し、電池を生産するのか。VWグループで電池事業を統括するト…
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独メルセデスCOO「2025年までにエンジン投資ほぼゼロに」
ドイツ・ダイムラーの高級車事業会社、メルセデス・ベンツがEVシフトを急いでいる。今年7月には、市場環境が許せば2030年にすべての新車販売をEVに切り替えることを宣言した。他社に先駆けたEVシフトには、どのような勝算があ…
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オミクロン型で試される英国のコロナ共生路線 日本の出口戦略は
世界が新型コロナウイルスの「オミクロン型」への対応に揺れている。同型は感染力が高いとみられており、各国が入国規制などを強化している。ほとんどの規制を撤廃した英国と、行動制限を続けてきた日本は、どのようにオミクロン型に向き…
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トヨタだけでなくVWも 「脱エンジン連合」不参加に透ける本音
英国は第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、主要市場で35年まで、世界で40年までに新車販売を全て排出ガスゼロ車(ZEV)にするとの宣言を発表した。電気自動車(EV)シフトを強烈に進めるフォルクスワー…
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分断のCOP26、脱石炭や脱エンジン車の有志連合で日本は守勢に
より立場の違いが鮮明になった第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)だった。最後まで焦点となった石炭の扱いについては、「段階的に削減する」という表現での合意となった。その一方、有志の国や都市、企業が脱石炭や…
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再生燃料最大手ネステCEO「再エネへの疑念、勇敢さで乗り越えた」
フィンランドのネステは、20年以上前に再生燃料の開発を始めた。市場がなかった20年前に、経営陣はどのような判断を下し、どのように周囲を説得したのか。ネステのピーター・バナッカーCEOに聞いた。
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「飛び恥」とは言わせない 再生燃料最大手ネステの工場現場ルポ
航空機のCO2排出量を削減する手段として、再生燃料に注目が集まっている。世界最大手のネステは、世界中から廃食油などの原料を回収し、再生燃料を生産する。航空機用燃料の生産準備を進めるオランダ・ロッテルダムの工場を取材した。
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洋上風力最大手オーステッド幹部「東電は15年前の我々に近い」
洋上風力の世界最大手オーステッド(デンマーク)は洋上風力発電所の大型化に成功して収益力を高め、世界展開を加速している。風力発電機はどこまで大型化するのか、日本市場に将来性はあるのか。同社のマルティン・ノイベルト副最高経営…
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洋上風力最大手、オーステッド幹部が語る 「黒から緑へ」の大転換
デンマークのオーステッドは、石炭火力など化石燃料の事業を売却し、経営資源を集中させて洋上風力発電の世界最大手に上り詰めた。様々なしがらみがある中で、どのように事業構造を大転換したのか。同社の副CEO(最高経営責任者)に話…
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石油メジャーが嫉妬する洋上風力世界最大手、動画と写真の現場ルポ
洋上風力発電で世界最大手に上り詰めたデンマークのオーステッドは、多くの産業と雇用を生み出している。これから洋上風力を導入する日本が、手本とする姿だ。デンマークの洋上風力や港、工場などの現場を回り、動画と写真でその様子を伝…
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COP26開幕、岸田首相は「不平等条約」の二の舞を防げるか
10月31日、英グラスゴーで第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が開幕した。石炭火力の廃止や電気自動車(EV)シフトなど、日本にとって不利なルールが作られることへの警戒感が強まっている。岸田文雄首相は、…
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自動車大国でほぼ同時に新首相 日独のEVシフトはどうなる?
9月26日、ドイツ連邦議会選挙(総選挙)が投開票された。2大政党が過半数を獲得できず、第3党の緑の党が連立政権の鍵を握る存在になっている。同党は2030年にエンジン搭載車の新車販売を禁止する政策を掲げており、自動車メーカ…
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日本から渡航制限でも欧州域内は「ほぼノーマル」 移動再開の現場
欧州では夏頃から渡航の規制が緩和されている。デンマークでは屋内外を問わず、マスクを着用している人がほとんどいないが、新型コロナウイルスの感染者数を抑えている。それぞれの国が独自の方法で、コロナ対策と渡航規制の緩和を両立さ…
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EV電池の中国CATLを見て、日本の自動車産業の将来に危機感
欧州委員会が電池産業の育成を明確にし、欧州各社は巨大な電池工場の建設計画を打ち出している。官民一体で自動車の電動化に突き進む欧州の動向をどのように捉えるべきか。中国の寧徳時代新能源科技(CATL)の日本法人社長を務め電池…
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EVシフトで自動車メーカーが注意すべき、欧州の脱炭素「錬金術」
9月6日から始まった独ミュンヘンの国際自動車ショーで、欧州各社は電気自動車(EV)の新型車を発表した。翌日にはメルケル独首相が現れ、EVへの注目度を高めた。欧州が官民一体で進めるEVシフトをどのように捉えるべきか。伊藤忠…
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欧州最大級モーターショー、コロナ対応とEVシフトの類似点
欧州最大級の自動車展示会、独ミュンヘン国際自動車ショーが6日に開幕した。例年より来場客は少ないものの、ドイツ各社は電気自動車(EV)のアピールに躍起だ。欧州では大規模イベントの再開と、新型コロナウイルスの感染対策の両立に…
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ポルシェ開発トップ「CO2排出、問題はエンジンではなく燃料だ」
独ポルシェが電気自動車(EV)シフトを加速している。一方、同社には「911」などガソリン車に対するファンも多い。ポルシェは既存のファンを守りつつ、どのように新ジャンルのEVを開発し、新たな顧客を獲得していくのか。同社のミ…
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電気自動車で日本は勝てるのか 専門家が読み解く「欧州の野望」
日経ビジネスLIVEでは、9月15日(水)16:00~17:00に「電気自動車で日本は勝てるのか~欧州の野望を読み解く」と題してウェビナーを生配信する予定です。日欧の自動車業界に精通する伊藤忠総研・上席主任研究員の深尾三…