さらなるソフトウエアへの大きな投資は必要ない

ICEとEVの両方に投資すると、以前より研究開発費や設備投資が膨らむのではないでしょうか。特にEVでは電気制御が増え、機能のアップデートなどソフトウエアの役割が増えるため、多くの企業がソフトウエア投資を強化しています。

ビーニャ氏:なぜ大きな投資が必要になるのでしょうか。ソフトウエアにおいては、大きな投資が必要となるものは自動運転用とパフォーマンス用の2つです。

 フェラーリでは、自動運転用ソフトウエアは必要ありません。パフォーマンス用のソフトウェアは持っています。(EV開発において)ゼロからスタートしたわけではなく、さらになるソフトウエアへの大きな投資は必要ないのです。

 私たちが開発している(パフォーマンス用の)機能では、10年前からレーシング用に開発してきたものを活用しています。今、オペレーティングシステムを開発しようとしている企業は、そのソフトウエア開発が必要になりますが、我々にはその必要がありません。

フェラーリはプラグインハイブリッド(PHV)のモデルを増やしている
フェラーリはプラグインハイブリッド(PHV)のモデルを増やしている

事業転換では規模が小さい方が有利だ

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2719文字 / 全文6450文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

ウェビナー開催、「なぜ世界はEVを選ぶのか」(全2回)

 日経ビジネスLIVEでは2人の専門家が世界のEV事情を解説するウェビナーシリーズ(全2回)を開催します。

 9月30日(金)19時からの第1回のテーマは「2035年、世界の新車6割がEVに 日本が『後進国』にならない条件」。10月14日(金)19時からの第2回のテーマは「欧州電池スタートアップのCTOが現地報告、巨大市場争奪の最前線」です。各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。


■第1回:9月30日(金)19:00~20:00(予定)
テーマ:2035年、世界の新車6割がEVに 日本が「後進国」にならない条件
講師:ボストン コンサルティング グループ(BCG)マネージング・ディレクター&パートナー滝澤琢氏

■第2回:10月14日(金)19:00~20:00(予定)
テーマ:欧州電池スタートアップのCTOが現地報告、巨大市場争奪の最前線
講師:フレイル・バッテリー(ノルウェー)CTO(最高技術責任者)川口竜太氏


会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
主催:日経ビジネス
受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。

>>詳細・申し込みはリンク先の記事をご覧ください。