相次ぐ中国製医療物資の不良品

 新型コロナの発生源や情報公開については依然として不明の部分が多い。ただ、これらに加えてその後の中国の対応が、欧州内の不信感を高めている。

 欧州各国が新型コロナ対策をする中で、マスクなど医療物資が足りなくなり、囲い込みをする事態になった(参照:「イタリアに心から謝罪」 新型コロナで分断危機に直面するEU)。そこに救世主として現れたのが中国だ。欧州各国に医療物資を提供し、「マスク外交」といわれた。

 しかし、不良品が相次ぐ。オランダ保健省は3月末、中国から調達したマスク60万枚をリコールしたと発表した。中国から130万枚のマスクを購入したが、フィルターが機能しないなど品質基準を満たさないものが大量にあったという。

 スペインやトルコに届いた中国勢の感染検査キットの精度が低く、返品したという。欧州で広がる中国人への人種差別は言語道断だが、中国という国家への不信感は拭い去り難いものになりつつある。

ファーウェイ、抗議の公開書簡

 その欧州と中国との関係を表す上で、最も象徴的な企業が通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)だ。

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この記事はシリーズ「大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。