シリーズ
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」

166回
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UBSがクレディ・スイス買収、スキャンダル連鎖が招いた経営危機
スイスのベルセ大統領は3月19日夜、同国の金融機関最大手UBSが同2位のクレディ・スイス・グループを買収すると発表した。金融不安の拡大を食い止めるため、スイス政府が必死で救済策をまとめた。
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「35年エンジン車ゼロ」より強烈な未来 欧州環境政策トップが示す
欧州連合(EU)は2035年に内燃エンジン車の販売を禁止する。これは本当に実現できるのか。高価なEVばかりになった場合に低所得者はどのように対応するのか。環境担当として欧州の自動車規制も統括する欧州委員会のティメルマンス…
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EUの脱炭素ルールで日本は不利に? 欧州環境政策トップに聞く
欧州連合(EU)が野心的な環境政策を次々と導入している。二酸化炭素(CO2)の排出枠取引制度や国境炭素調整措置が導入された場合に、日本の産業界にはどのような影響があるのか。欧州委員会の環境政策トップ、ティメルマンス上級副…
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「ロシア産ガスの輸入ゼロ、今年中にも」 欧州委ナンバー2に聞く
ロシアはウクライナ侵攻後、同国産エネルギーの供給量を欧州に対する武器として利用してきた。ガス不足に苦しむ欧州は、どのように対抗するのか。欧州委員会のフランス・ティメルマンス上級副委員長に話を聞いた。
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ウクライナ戦争1年 電池材料高騰でEV需要はどうなった?
ロシアのウクライナ侵攻が、世界の産業界に様々な影響を及ぼしている。自動車産業においては、電気自動車(EV)シフトへの影響が大きな焦点になった。
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三菱自動車・加藤社長「PHVの需要強い。一気にEVはリスキー」
仏ルノー設立の電気自動車(EV)新会社「アンペア」への出資を検討すると表明した三菱自動車。プラグインハイブリッド車(PHV)に強みを持つ中でどのように電動化の競争を勝ち抜くのか。加藤隆雄社長兼CEOが単独インタビューに応…
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ルノーのEV戦略はボルボ型? 日産との提携見直しで失地回復なるか
仏ルノーと日産自動車が資本関係の見直しで合意したと発表した。従来は上げられなかった成果を新しいアライアンス(提携)でどのように上げるのか。記者会見ではこの点に質問が集中した。
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ヒートポンプ最大手ダイキンの野望 EVと並ぶメガヒット商品に
欧州で電気を利用した省エネ機器のヒートポンプ暖房給湯器の需要が急増している。欧州シェア首位であるダイキン工業のベルギー・オステンド工場やダイキンヨーロッパの社長、機器のユーザーを取材した。
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ストライキ地獄の英国で生活インフラがまひ 看護師向け食料支援も
物価上昇で生活が厳しくなり、欧州各地で労働者の賃上げを求めるストライキが頻発している。英国の看護師による大規模なストライキはその象徴だ。生活インフラのまひは収束の兆しが見えない。
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鼻水処理はティッシュから布に 欧州インフレ、貧窮生活の実態
欧州で物価上昇が続き、フードバンクの利用者が増えている。生活困窮者の実態や市民の節約生活を取材した。節約の中で、湯たんぽなど意外なヒット商品も出ている。
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英オクトパスCEO「古い電力業界にウーバーのような革新を起こす」
欧州のエネルギー危機で、多くの新電力が経営破綻に追い込まれた中、英国のオクトパスエナジーが成長している。危機はイノベーションの土壌となり、そこから次世代の企業が生まれ、成長する。その象徴であるオクトパスエナジーのグレッグ…
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破綻続く新電力、英国で成長する謎のオクトパス集団 日本にも上陸
欧州のエネルギー危機で電力やガスの価格が高騰し、多くの新電力が経営破綻した。こうした中で英国の新電力であるオクトパスエナジーは顧客数を増やし、世界でも注目を浴びる存在となりつつある。成長の原動力は何か。
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サッカー吉田麻也主将の「不断の努力」 英ファンド創業者の証言
開催中のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、強豪国を撃破し世界を驚かせた日本代表。日本代表の選手たちと交流の深い、世界最大級の債券系ヘッジファンド「キャプラ・インベストメント・マネジメント」の浅井将雄・共同創業…
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小宮隆太郎氏はなぜ戦後を代表する経済学者か 最後の教え子の証言
経済学者で東京大学名誉教授の小宮隆太郎氏が10月31日に93歳で亡くなった。小宮氏はなぜ戦後を代表する経済学者といわれるのか。最後の教え子であるロンドン大学・ロイヤルホロウェイ校准教授の平野智裕氏に、小宮教授の功績や思い…
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ボルボの新型EV、「ソフトが定義する車」の思い切りと割り切り
スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーは11月9日に同国首都のストックホルムで新型EV「EX90」を発表した。高度な安全技術やインフォテインメント(情報娯楽)など最先端のデジタル技術をふんだんに盛り込んだ。
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パナ、ダイキンの戦い 欧州ガス危機で日本発の省エネ機器が急浮上
ロシアからの天然ガス輸入が急減し、エネルギー危機に揺れる欧州でヒートポンプ式暖房・給湯機が売れている。ガスではなく電気を利用するほか、省エネ性能が高いのが特徴だ。パナソニックやダイキン工業が欧州で増産に乗り出している。
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中国BYD、欧州進出で「世界EV4強」に名乗り テスラを追う
中国の比亜迪(BYD)がパリ国際自動車ショーで欧州市場への本格参入を発表した。中国でのEV販売が急増し、世界のEV販売シェアは2位につける。欧州でも販売を伸ばせば、自動車産業の勢力図を塗り替えることになりそうだ。
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フレイル川口CTO「ソフトに強い中国EVが日欧米の強敵に」
世界各国で電気自動車(EV)の普及が進んでいる。電池など関連産業でも新工場建設が相次ぎ、新たなサプライチェーン(供給網)が生まれつつある。日経ビジネスLIVEでは10月14日(金)19時から、「欧州電池スタートアップのC…
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ボッシュ取締役「エンジン技術者の最大1400人がEV関連に異動も」
自動車産業の電気自動車(EV)シフトなど世界的な産業構造の転換が起きているなか、従業員のリスキリング(学び直し)が不可欠になっている。ドイツの中でも先行するボッシュの人事担当取締役のフィリズ・アルブレヒト氏に話を聞いた。
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ボッシュ、2800億円投資の学び直し 内燃エンジン技術者はどこへ
ボッシュが電気自動車(EV)へのシフトなどに伴い、全社的に従業員のリスキリング(学び直し)を進めている。10年間でおよそ20億ユーロ(約2800億円)を投資する。内燃エンジンのエンジニアはどのように新たなスキルを手にした…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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