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 ホームセンター中堅の島忠が、同業大手のDCMホールディングスとの買収合意を破棄し、ニトリホールディングスからの買収提案を選んだ。後から手を挙げたニトリが島忠をDCMから奪取した格好で、DCM側は「裏切り」と憤る。日本では異例の展開となった今回の島忠の争奪戦。果たして島忠の選択は誰のためだったのだろうか。

 「(島忠の)岡野恭明社長はどの面下げて会見するんだろうね」。ニトリと島忠が買収合意で会見すると伝わった13日、DCM関係者は吐き捨てた。それもそのはず。1カ月半前の10月2日に、岡野社長はDCMの石黒靖規社長と買収合意で記者会見していたからだ。

 トンビに油揚げをさらわれた格好になったDCM陣営の心情的な怒りは誰しも理解できるだろう。ニトリとの合意をもって島忠はDCMによるTOB(株式公開買い付け)への応募推奨を取り下げたため、16日が最終日のDCMによるTOBは一転して「友好的TOB」から事実上「敵対的TOB」になってしまった。

 そして島忠と協議することなく買収提案したため敵対的TOBになる可能性が指摘されてきたニトリによるTOBが、「友好的TOB」として取り扱われることになった。

ニトリにくら替えする正当な理由