LIXILビバが運営するビバホームの店舗

 LIXILグループが上場子会社でホームセンターを運営するLIXILビバの売却先を決めた。入札の結果、同業で北陸に地盤を持つアークランドサカモトが買い手として残った。LIXILはアークランドサカモトが近く開始するTOB(株式公開買い付け)に応じ、保有する53%のLIXILビバ株をすべて売却する方針。買収金額は1000億円超とみられる。

 だがこの入札案件、複数の関係者が「最終局面で一気に有力候補が姿を消し、アークランドサカモトに買い手の権利が転がり込んだ」と証言する。これも新型コロナウイルスの余波だという。何が起こっているのか。

3つの投資ファンドが手を下ろした

 交渉に携わった関係者の話を総合すると、入札の最後はアークランドサカモトとジョイフル本田というホームセンター同士の一騎打ちになったもよう。ただこの構図を最初から予想する向きは少なかった。実は有力な買い手とされていた国内外の3つの投資ファンドが、入札の最終局面で手を下ろしてしまったからだ。

 ファンド勢はなぜ姿を消したのか。手を下ろしたあるファンドの関係者は「銀行からお金を引っ張れなかった」と言う。いったいどういうことか。

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