Focus 20
池松由香のニューヨーク発直行便

(写真:Matteo Colombo/Getty Images)
106回
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Twitterとマスク氏は、報道の未来を変えるのか
イーロン・マスク氏によるツイッターの買収から約6カ月が経過し、その真意が徐々に明らかになってきた。NBCユニバーサルの広告トップの新CEO抜てきは「特効薬」というより、マスク氏の計画の一部にすぎない。カギを握るのはここ数…
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失敗に祝杯を! スペースX「スターシップ」の熱狂と日本の「H3」
スペースXが4月20日に世界最大のロケット「スターシップ」のテスト飛行を実施、筆者も何度かの「空振り」を経てようやく見物できた。一緒にいた米国の宇宙ファンと挙げた祝杯の後で思い出したのは、日本の次世代ロケット「H3」初号…
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NTTの未来通信基盤「IOWN」 米国で見た希望と課題
NTTが3月中旬、未来の通信基盤「IOWN(アイオン)」に関連する技術展示・発表会を米サンフランシスコで開いた。シリコンバレーの同社研究所で働く研究者の多くは各技術領域でトップクラスの実績を持つ。国の枠組みを超えたグロー…
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「トランプショー」とその代償 分断に嫌気、国外脱出も
34件の罪で起訴されたドナルド・トランプ氏。ニューヨークの裁判所に向かう姿はつぶさに全米に生中継された。大統領選を控える民主・共和両党の攻防の側面があることは確かで、市長や警察、メディアも名脇役を演じた。分断をあおり、本…
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「2025年に米中衝突」 漏洩した米軍高官内部メモの現実味
「2025年に米中戦争が起こる」と予見する米空軍高官の内部メモがメディアに漏れ、米国内で大きな話題になった。米政府のお抱え研究者が作成したリポートでも同様の予測結果があり、根拠のない噂と片付けられない。危機回避には対話が…
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ラーメン調理から歯科手術まで 米国で進む「こんなとこまで自動化」
「米国を襲う『人材欠乏』の危機(上)」では、ニューヨーク市に大勢の南米移民が押し寄せる現状と、米国の人手不足がコロナ禍の一時的事象ではなく長期化する可能性と理由について取り上げた。今回は、そんな向かい風を追い風に変えて業…
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NYマンハッタンを占拠する移民 人手不足の救世主に?
ニューヨーク市に今、南米から大勢の移民が押し寄せ市内で話題になっている。バイデン政権は国境警備強化や不法移民送還の強い姿勢を貫くとしながらも、月3万人を受け入れる方針を示した。背景にあるのが製造業を中心に米国で深刻化する…
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CESで予感、これから日本の製造業に追い風が吹く?
世界最大の技術見本市「CES」は11万5000人超を集客するも、来場客からは「つまらなかった」の声が多く聞かれた。ところが筆者の印象はその逆。「これから日本企業の技術が生きる時代がやってくる」とうれしくなった。なぜか。
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「マスク氏に会いたい!」 ツイッター本社前、張り込み中の衝撃事件
2022年12月20日に米ツイッターの最高経営責任者(CEO)辞任の意志を表明したイーロン・マスク氏。この約1カ月前、筆者はマスク氏に直接取材を申し込もうとツイッター本社前で2週間、張り込みをしていた。その間、いろいろな…
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マスク氏に風刺画を渡したツイッター社員 スピード解雇の舞台裏
イーロン・マスク氏が買収したツイッターが、全従業員の約半分を解雇する大規模なリストラに揺れている。筆者はサンフランシスコで、大量解雇よりも前に会社を追われたエンジニアに話を聞いた。一連の買収劇に関する風刺画をマスク氏に手…
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フォードのEV、販売絶好調 工場で見た「後発」の強みとは
米フォード・モーターの人気ピックアップトラック「F-150」のEV(電気自動車)が売れに売れている。 生産開始前の2021年12月時点で約20万台を受注し、一時的に受注を中断していたほどだ。米ミシガン州の同車種専用工場で…
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安倍元首相の警護が米大統領並みだったら…取材で見た「リアル」
安倍元首相の警護に問題があったかどうかが日本で取り沙汰されていると聞く。現役の首脳と退任後では警護のレベルが異なって当然だが、米大統領の警護と比べるとその差にがくぜんとせざるを得ない。取材時に目撃した大統領の警護を改めて…
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IBMの研究所で感じた、量子コンピューターの真の価値とは
IBM研究所のツアーに参加できることになった筆者。目玉の量子コンピューターの研究現場を見学するツアーでは、同コンピューターの稼働には絶対零度(マイナス273.15度)の環境が不可欠であることを知った。「本当にそこまでして…
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粉ミルクショックが示すインフレの深刻さ 価格3倍で「国家の危機」
米国で乳幼児向けの粉ミルクが店頭から消える「粉ミルクショック」が起きている。主力工場の閉鎖を機に価格は2年前の3倍以上に高騰。インフレの波は国産品にも及び始めた。ガソリン価格の高騰も別次元に突入している。米国発の世界不況…
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テスラの新工場「ギガテキサス」 現地で感じたその恐るべき実力
4月7日、米テスラのテキサス州オースティンの新工場「ギガテキサス」の開所式には数万人のファンが押し寄せた。中に入ることを許されたのはテスラ車オーナーや関係者を中心とする招待客のみ。「報道」が許されたのも既存メディアではな…
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イーロン・マスク氏のツイッター株取得 公開まで謎のタイムラグ
米テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が米ツイッターの株式9.2%を取得したとの情報が流れたのは米国時間の4月4日午前7時前だった。同氏が実際に株式を取得したのは3月14日で、米証券取引委員会(SEC)への必…
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CIA・KGBの元工作員が警告 プーチン氏が米国に仕掛けた「わな」
ロシアへの強硬姿勢を貫くバイデン米大統領だが、支持率はなかなか上向かない。両国に通じるCIAやKGBの元工作員は、プーチン氏が米国の「分断」を狙い着々と手を打ってきたと警告する。それは一体、どのようなものか。
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モデルナ創業者に直撃「日本企業も自然発生的発見で革新を」
モデルナ共同創業者のヌーバー・アフェヤン氏は異例の経歴を持つ。父方祖父が1915年のアルメニア人大量殺害を逃れて出国後、家族は各地を転々。自身はレバノンで生まれた。75年にカナダに亡命し、現在は米国市民権も持つ。なぜ生命…
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モデルナのワクチン「流行前にほぼ完成」驚速開発支える逆算の発明術
新型コロナウイルスのワクチン開発を約1カ月半で終え、世界にその名をとどろかせた。好機をつかんだだけのように映るが、成功は偶然ではない。「勝利の方程式」があらかじめ組み込まれていた。その内容を説き明かす。
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宇宙でも暴れるロシアを誰が止める? イーロン・マスク氏も名乗り
ウクライナ情勢が緊迫する中、宇宙でも米ロのにらみ合いが続く。侵攻の約3カ月前にロシアは、宇宙で敵国の衛星撃墜を想定した衛星破壊試験を実施した。侵攻後には、ロシア国営宇宙開発企業のトップがツイッターで「脅し」とも言える発言…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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