港湾勤務のジョンと遭遇、仕事がない現実

 「供給網の混乱を取材に来たのですが、港で何が起きているか教えてください」と伝えると、ジョンと名乗った男性は親切に状況を説明してくれた。

ジョン「あれを見てご覧。大きなクレーンがあるでしょう? あれでコンテナ船からコンテナの積み下ろしをするのですが、どれも動いていません」

これがその時に見えた光景。巨大クレーンが立ち並ぶも動いていなかった
これがその時に見えた光景。巨大クレーンが立ち並ぶも動いていなかった

筆者「本当だ。でも今はまだ午後3時前。普通なら忙しいはずでは?」

ジョン「政府は港湾を24時間動かせと言っています。ここも稼働しているけど、実際には何もすることがないんです」

筆者「え? なぜですか?」

ジョン「荷物を運ぶトラック運転手がいないから。ほら見てご覧。トラックがまばらでしょう」

筆者「そういえばそうですね。もっと行列ができていると思っていました」

ジョン「運ぶ人がいないから荷物を降ろせない。降ろせないから船が沖でいかりを下ろして滞留している。私たちも荷降ろしの仕事がない。なのにバイデンは……」

筆者「あー、先日の記者会見。私も不思議に思いました。ロサンゼルス港を24時間稼働させても意味ないですよね」

ジョン「まさに。政府は何も分かってないんだ」

 日系メーカーだけでなく港湾で働く人も政府のとんちんかんな施策をいぶかしんでいた。

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この記事はシリーズ「池松由香のニューヨーク発直行便」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。