医師にいつ感染してもおかしくない

ERの同僚医師は現在の状況をどう話していますか。

島田:「怖い」と言っています。毎日のように亡くなっていく患者さんを見ていますし、いつ感染してもおかしくない状況ですから。実際に感染した医師もいます。とにかく重症の患者さんがたくさんいるので、休憩時間はほとんどなく、ランチを取る時間もとても短いそうです。

 何より防護具を外す瞬間が一番、緊張すると言っていました。気をつけないと暴露しますから。その取り外しが怖いことも、(ERの医師が)なかなか休憩が取れない1つの原因になっていると思います。

新型コロナ感染で運び込まれる患者さんはどのような状態なのでしょうか。

島田:65歳以上くらいの高齢者の場合は咳(せき)がひどい状態、40歳以下くらいの若年者は頻呼吸と呼ばれる、運動した後のような荒い息の状態で運び込まれるケースが多いように感じます。呼吸が困難な場合や血液中の酸素が足りない場合は気管内挿管といって、肺につながる気管支が二股に分かれる直前くらいのところまで管を挿入し、その管を人工呼吸器につなげて呼吸をサポートします。このとき、患者さんには薬で眠ってもらうので、患者さんは自力で呼吸していない(できない)状態になります。外科手術をするときの全身麻酔の状態と原理は同じです。

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この記事はシリーズ「池松由香のニューヨーク発直行便」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。