「政府は外国人労働者の受け入れ再開に前向きに動き出したように感じるが、実態は全然違う。本当に受け入れる気があるのか疑問だ」。東南アジアから日本に外国人技能実習生を送り出している企業の幹部はこう不満をあらわにした。批判の的になっているのは政府が発表した新しい「水際対策」だ。

11月8日、政府は入国制限を緩和したが、足元では手続きに混乱が生じている(写真:つのだよしお/アフロ)
11月8日、政府は入国制限を緩和したが、足元では手続きに混乱が生じている(写真:つのだよしお/アフロ)

 日本は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため外国人の新規入国を原則認めていなかったが、11月8日に外国人技能実習生や留学生、短期滞在のビジネス関係者について条件付きで入国できるようにした。東南アジアの国々では日本で働きたくても渡航できず、待機することを余儀なくされていた人も多い。「これでようやく往来が可能になりそうだ」と、実習生の送り出し機関や受け入れ機関(監理団体)の関係者らは歓迎した。

 だが、現状で受け入れプロセスがスムーズに進んでいるとは言い難い。分かりづらく煩雑な申請手続きが求められた現場では混乱が広がっており、関係者からは不満の声が相次いで出ている。

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