金融危機や通貨危機は起きていない

 今は何よりもお金の流れが止まることのないように、流動性を確保することが重要です。世界は何度もパンデミック(世界的な大流行)に襲われてきましたが、必ず終わりは来ます。それまで流動性が枯渇することは何としても避けなければなりません。

 1990年代後半に起きたアジア通貨危機を教訓に、これまでに各国・地域は基軸通貨であるドルや自国通貨の準備を潤沢に持つよう気を配ってきました。二国間、あるいは多国間で外貨を融通し合える通貨スワップ協定もあります。各国政府や中央銀行、それに我々や世界銀行、国際通貨基金(IMF)など国際金融機関が協調し、流動性を維持し続けなければなりません。今回のADBの緊急支援パッケージでは、民間セクターにも資金を供給します。一部を貿易金融に充て、中小企業への支援も実施します。

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