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 今、アジアに生産拠点を構える製造業関係者が恐れるのは、タイとインドネシアのロックダウンだ。両国には自動車関連をはじめ多くの製造業が集積しており、ここを拠点に世界各国に完成品や部品を輸出している。「両国の拠点が閉鎖されたら、大変なことになる」と複数の製造業関係者が口をそろえる。3月23日時点でタイでは721人、インドネシアでは579人の感染者が出ており、その数は増え続けている。警戒を強める両国政府が企業の封鎖にまで踏み切る可能性はゼロではない。

 もっとも、ロックダウンはいつまで続くのか、その対象はどこまで広がるのかは誰にも見通せず、状況も刻一刻と変わる。住民も企業も、今はただ「明日への備え」を固めるしかないのが実情だ。