タイ最大手財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループは9日、英スーパー大手テスコのタイとマレーシアの事業を買収することで合意したと発表した。買収額は約106億米ドル(約1兆800億円)に上る見通しだ。CPは大規模小売事業をかつてテスコに売却した経緯があり、今回の買収はテスコのもとで肥え太った事業を買い戻したと言える。

CPグループはタイで300以上のグループ企業を抱えていると見られ、食肉を中心とした食品事業から小売り、携帯電話など通信、不動産、自動車製造まで幅広い事業を手掛ける。小売事業で展開するコンビニエンスストア「セブンイレブン」はタイで1万店を超える。タイで大手財閥セントラル・グループと組むファミリーマートや消費財を展開する大手財閥サハ・グループと組むローソンの店舗数を大きく上回っている。
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