2月21日、タイの憲法裁判所が野党第2党の新未来党に解散命令を下した。憲法裁は軍政の流れをくむ現政権に近く、判決にも政権の意向が働いているとみる向きは多い。怒りをあらわにしているのが学生だ。判決が出て以降、タイのあらゆる大学で今回の判決や現政権を批判する抗議集会が開かれている。

プラカードを掲げる学生。24日、チュラロンコン大学の構内で開かれた政治集会には300人ほどが参加した

 この日を境にタマサート大学やマヒドン大学、チェンマイ大学など、タイの多くの大学で、現政権を批判する抗議集会が開かれている。「私たちは物心がついたときから不正ばかり見させられてきた。もう耐えられない」。24日、名門として知られるチュラロンコン大学の構内で開かれた集会では、23歳のコミュニケーション学部の学生がこうスピーチし政権批判を繰り広げた。どちらかといえば保守的なイメージで知られる同大学で、規模の大きい政治集会が開かれるのは1970年代以来だという。

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