2月21日、タイの憲法裁判所が野党第2党の新未来党に解散命令を下した。憲法裁は軍政の流れをくむ現政権に近く、判決にも政権の意向が働いているとみる向きは多い。怒りをあらわにしているのが学生だ。判決が出て以降、タイのあらゆる大学で今回の判決や現政権を批判する抗議集会が開かれている。

この日を境にタマサート大学やマヒドン大学、チェンマイ大学など、タイの多くの大学で、現政権を批判する抗議集会が開かれている。「私たちは物心がついたときから不正ばかり見させられてきた。もう耐えられない」。24日、名門として知られるチュラロンコン大学の構内で開かれた集会では、23歳のコミュニケーション学部の学生がこうスピーチし政権批判を繰り広げた。どちらかといえば保守的なイメージで知られる同大学で、規模の大きい政治集会が開かれるのは1970年代以来だという。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2953文字 / 全文3340文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「東南アジアの現場を歩く」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?