日本を代表する人気銘柄、NTTドコモが親会社NTTのTOB(株式公開買い付け)によって完全子会社化されることが決まった。株式市場では早くも、TOBで投資家が手にするであろう4.2兆円もの資金の行方をめぐる動きが出始めた。ドコモに代わる日経平均採用銘柄の予想も始まっている。

NTTは9月29日、上場子会社のNTTドコモを完全子会社化すると発表した。メガバンクなどから4兆円超を調達し、ドコモの一般株主が持つ約3割の株式をTOB(株式公開買い付け)で買い取るという。提示されたTOB価格は1株当たり3900円。発表前日の9月28日の終値(2775円)に対して4割のプレミアム(上乗せ幅)が乗せられている。買収総額は4兆2500億円と、国内企業へのTOBとしては過去最大規模となる。TOBの内容に納得しない場合は応募を見送ることもできるが、応募するメリットのほうが大きいため、約27万人いる株主の大多数が応じることが予想される。
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