「広さや部屋数のある7000万円程度の物件の売れ行きが早くなった」。こう話すのは住宅ジャーナリストの榊淳司氏だ。例えば大和ハウス工業グループのコスモスイニシアが6月に発売した、総40戸の新築分譲マンション「イニシア青砥レジデンス」(東京・葛飾)。販売価格5098万円~7148万円と安くはないが、売り出した36戸は即日完売した。京成本線・京成押上線の青砥駅から徒歩2分というアクセスの良さが人気を集めたとみられる。

 都内だけではない。JR内房線八幡宿駅から徒歩8分の「ルネ市原八幡宿」(千葉県市原市)も、7月に第1期の20戸が即日完売となった。神奈川県横浜市のある不動産会社は「例年、7月8月は不動産の売買が若干細る時期だが、今年は違う。新築と中古、どちらも問い合わせが多いし、早期に売買成立してしまう物件が目立つ」と語る。

タワーマンションの販売は好調だ(写真はイメージ、PIXTA)
タワーマンションの販売は好調だ(写真はイメージ、PIXTA)

 背景にあるとされるのが、コロナ禍でよりよい住環境を求める動きと住宅ローン減税の制度見直しに伴う駆け込み需要だ。「家を買いたい人は11月までが得」というのが、不動産業界のセールストークになっているのだ。

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