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パナソニックは7月30日に2020年4~6月期の決算会見を開き、9年ぶりの最終赤字になったと発表した。厳しい業績の中、車載電池のパートナーである米テスラからは新工場での生産への参画を求められている。新型コロナウイルスの影響で業績が低迷するパナソニックの迷いが増している。

テスラが発表したピックアップトラック型EV「サイバートラック」(写真:AP/アフロ)

 「テスラからはますます強い要望を受けている。決定したことは何もないが、今も協議を続けている」

 7月30日に開かれたパナソニックの2020年度4~6月期決算会見。EV(電気自動車)メーカーの米テスラが車載電池の新工場を米国で建設する計画について質問を受けた梅田博和CFO(最高財務責任者)はこう答えた。

 パナソニックはテスラと14年秋から共同事業を開始し、米ネバダ州に巨大電池工場「ギガファクトリー」を建設した。パナソニックの投資額は数千億円とみられる。テスラが計画中の新工場での増産に参画すれば、ギガファクトリーに続く大きな協業案件になる。

 パナソニックにラブコールを送ったのはテスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)だった。さかのぼること約1週間前の7月22日、電話会見で「パナソニックなどとの協業拡大に期待している」と話し、新工場への参画を求めた。この工場では、ピックアップトラック型のEV「サイバートラック」や小型EV「モデル3」向けの電池を生産する予定。この新工場を設けるにあたり、パナソニックなどが生産する高性能な電池が欠かせないと説明した。