午前と午後に1回ずつ防護服に身を包んだスタッフが検温
生活ゴミは医療廃棄物用の専用の袋に入れて、扉の外においておくよう指示を受けた。生活に必要な物資はネットで注文すると、マンションの正門まで届くので、事務所に電話をすると部屋まで持ってきてくれる。感心したのは、事務所のスタッフが品物を自宅の扉の外に置き、一階におりてからインターホンで届けた旨を伝えることだ。決して防護服を身につけた人間以外が直接接触しないように指示が徹底されているらしい。

毎日、午前と午後に1回ずつ防護服に身を包んだスタッフが自宅に来て非接触の体温計を使って、検温作業を実施する。必ず2人組で行動し、検温の状況をスマホのカメラで撮影している。もっとも、他の日本人と情報交換すると、社区やマンションごとに管理の手法は違うらしい。中には体温計を渡され、それで自分で体温を計ってアプリ経由で報告するところもあるようだ。
上海市は、13日からこれまでの日本、韓国、イタリア、イランに加えてフランス、スペイン、ドイツ、米国への訪問・滞在歴がある人は例外なく14日間の隔離措置をとると発表した。
各地での隔離の手法も日々「進歩」しているようだ。上海市では記者が帰国した4日時点ではまだタクシーでの移動が可能だった(参考記事)が、現在は当局が用意した専用バスでの移動が指示されるようになっているようだ。中には意に反して隔離施設へと送られるケースも報告されているという。状況は日々変化しているが、日本の在外公館が地方政府から情報を聞き取って随時更新しているので中国渡航の必要がある場合は必ず参照してほしい。
在中国日本大使館 https://www.cn.emb-japan.go.jp/
在上海日本国総領事館 https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/
在広州日本国総領事館 https://www.guangzhou.cn.emb-japan.go.jp/
在重慶日本国総領事館 https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/
在瀋陽日本国総領事館 https://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/
在青島日本国総領事館 https://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/
在大連領事事務所 https://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/
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