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日の丸電機サバイバル

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NTT復権へ 対極のような新2トップ、異例の分業経営
NTTの社長に島田明副社長(64)が昇格する見通しとなった。6月の株主総会後に就任する。グループ再編を実行した澤田純社長(66)が「動」なら、人事が長く常に落ち着いた島田氏は「静」。26年ぶりに代表権のある会長に就く澤田…
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東芝買収、株価急騰で困難のパラドックス 海外審査も鬼門
東芝の株価急騰により、同社を買収する案はピンチを迎えかねない。これまで複数の株主が株価上昇を願うと共に、買収による非上場化も求めてきた。ただ、市場の期待先行で株価が上がりすぎると、TOB(株式公開買い付け)が困難になる。…
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日立やNEC、人材獲得の切り札は「週休3日」
日立製作所は2022年度中にも週休3日を可能にする新たな勤務制度を導入する。NECやパナソニックホールディングス(HD)も検討中だ。電機・IT(情報技術)業界で「週休3日」導入が広がる背景には、人材の激しい獲得競争がある…
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東芝、エレベーター事業売却の凍結協議へ 会社再編案を再考
会社再編を巡って混乱の続く東芝は、エレベーター事業や照明事業の売却方針について、いったん計画を凍結すべく協議に入る。同社の旧執行部が推進した会社の2分割案は、3月24日の臨時株主総会で反対多数となった。事業売却は会社分割…
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ソニー値上げ、オンキヨー子会社破産 半導体不足が問う競争力
半導体不足がオーディオ各社の経営を試している。ソニーグループは4月1日から国内向け家電の出荷価格を引き上げる。オンキヨーホームエンターテイメントは28日、子会社2社の破産手続きが始まったと発表した。ここ数年、出荷の減少が…
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会社2分割案に株主が「ノー」、東芝の再編案が振り出しに
東芝が3月24日に開いた臨時株主総会で、同社が提案していた「2分割案」が否決された。非公開化などの検討を求める株主提案も否決され、会社再建に向けた戦略が白紙に戻った。総会では社外取締役への不満も噴出。経営体制の見直しが急…
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スパコン「富岳」活用の津波予測アプリ、チームで津波から避難
富士通や川崎市などは3月12日、世界最高性能のスーパーコンピューター「富岳」を使った津波シミュレーションの実証実験を実施した。AI(人工知能)で予測した情報を使い、逃げ遅れた人に注意喚起するなど協力し合う「チーム戦」で効…
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不正問題の三菱電機、漆間社長が独白 「品質への誠実さなかった」
三菱電機の漆間啓社長が日経ビジネスの単独インタビューに応じた。漆間氏にとっての最大の経営課題は、2021年に発覚した品質不正問題への対応だ。「品質への誠実さがなかった」と反省の弁を述べ、「上から変わる」ことの必要性を繰り…
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東芝の迷走はいつまで続く? 混乱の原点と山積する課題とは?
会社再編を巡って混乱の続く東芝。3月24日の臨時株主総会を目前にしたタイミングで、経営陣を大幅に刷新するという荒療治に踏み切った。会社を2分割するか否かを問うイベントを控え、社内の指揮・命令系統が様変わりするという異例の…
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東芝が「大好きです」、島田新社長が就任会見で繰り返した理由
3月1日に東芝の新社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した島田太郎氏は、同社のことを「大好きです」と就任会見で連呼した。航空機の設計チーム出身で外資系企業を経て、2018年に東芝に転じた。外部から来た幹部人材は、打ち解け…
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東芝、綱川社長ら退任 後任は元シーメンスの島田氏
東芝は3月1日、綱川智社長兼CEO(最高経営責任者)を含め3人の執行役が退任すると発表した。会社分割案には多くの株主からの賛成を得にくい状況となっており、続々と決めたリストラ策もあって社内が混乱。社外取締役が中心となり、…
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東芝に米ブラックストーンが買収提案へ、臨時株主総会が焦点
東芝に対し、米大手投資ファンドのブラックストーン・グループが会社再建へ買収に向けた協議をしていたことが日経ビジネスの取材で分かった。これまで東芝はこうしたファンドが協力する再建策より、会社の2分割と事業の切り売りを進める…
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ソニーが「音のメタバース」で攻勢、穴あきイヤホンは新体験を生むか
ソニーは2月25日、耳をふさがない“穴あき”型のイヤホンを発売する。人と話しながら音楽を聴いたり、オンライン会議をしたりする「ながら聴き」に対応するのが特徴。人気AR(拡張現実)モバイルゲームの「ポケモンGO」を手掛ける…
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ヤマダとアマゾンがテレビ開発、ライバルはなぜ手を組んだのか
ヤマダホールディングスとアマゾンジャパン(東京・目黒)は2月17日、動画配信機器「ファイアTV」を内蔵したスマートテレビを共同開発したと発表した。販売面でも提携する。家電量販最大手とEC(電子商取引)最大手がタッグを組む…
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東芝経営陣、物言う株主に反撃開始 「過半数の賛成」が勝敗ライン
東芝経営陣が物言う株主(アクティビスト)に対して「反撃ののろし」を上げた。3月24日の臨時株主総会で「過半数の賛成」を得ることで、会社分割に反対する少数の株主を押し切りたい考えだ。分割ではなく非公開化の検討を求める株主提…
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東芝にITと半導体関連も売却を要求 会社2分割案に大株主が反発
会社の2分割案を発表した東芝に対し、一部の大株主がITサービス事業や半導体製造装置事業なども追加売却するよう要求していることが複数の関係者への取材で分かった。これまで複数のもの言う株主(アクティビスト)が非上場化を実施す…
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東芝、非上場化も選択肢 会社2分割案でも大株主に懸念
東芝が2021年秋から目指してきた会社分割案だけでなく、非上場化も選択肢として複数のファンドと接触したことが分かった。同社は従来の3分割案ではなく2分割案にすると発表したが、エレベーター事業や空調事業の売却とセットになっ…
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東芝、労組が「投資拡大」要求 3分割案で成長見えず
東芝の会社3分割案に対し、同社の労働組合が不安を示している。2年かけて分社した後の成長戦略が提示されておらず、働き手にきちんと説明するよう要求。ただ、会社側は現計画に異を唱える大株主対策に追われ、状況は混沌としている。
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ソニー、4100億円でゲーム会社買収 MSより小粒でも期待の理由
ソニーグループは1月31日(米国時間)、傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が大手ゲーム開発会社の米バンジーを36億ドル(約4100億円)で買収すると発表した。買収額はソニー史上3番目となる。一方、…
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ソニーが強化するエンタメ事業、マイクロソフトの巨額買収が脅威に
ソニーグループが2月18日、ゲーム事業のIP(知的財産)を元にした映画を公開する。エンタメ部門の連携を深める戦略作品だが、ゲーム業界では米マイクロソフトが巨額買収に動いた。10億人の顧客とつながる「エンタメの覇者」を目指…