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日の丸電機サバイバル

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「経済安保」追い風に復権狙う NTT、日米最大海底ケーブルの成算
動画配信サービスやSNS(交流サイト)、ネットショッピングで使わない日は無いインターネット。これを支える太平洋最大通信容量の海底ケーブルをNTTなどが2024年末にも稼働する。 米中対立やウクライナ情勢の緊迫化などで経済…
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官民ファンドJIC、東芝「救済」に壁 民業圧迫の回避欠かせず
東芝が国内外のファンドに求めていた再建案が絞り込まれ、東芝買収劇は大詰めに近づいている。当初は官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)の動きが注目され、数千億円を出資する可能性があるともみられていた。だが、それでは「救済…
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東芝、買収ファンド数社に絞り込み 適正価格を巡り火花
東芝はいよいよ、会社再編に向けた「第2フェーズ」へと入る。国内外のファンドから募っていた再編の提案について、社内で有力な内容を選び抜いた。ただ、ファンド側は適正価格を上回る買収になる可能性も警戒しており、一筋縄ではいきそ…
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低空飛行のシャープ株価 液晶完全子会社化に市場が疑問符
シャープの株価が低空飛行を続けている。現在、重荷となっているのは液晶パネル会社の完全子会社化だ。1年前には保有株を全て売却予定だったが、正反対の方向にかじを切って6月下旬に外部の株も取得した。テレビ向け液晶市況が悪化した…
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中古エアコン、販売台数9割増も 酷暑と物価高でメルカリでも人気
中古エアコン市場が盛り上がり、リユース大手などの販売台数が大幅に増えた。猛暑だけではない複合要因によって、ネット上の個人間売買も増えるなどモノの動きは目まぐるしい。中古品の存在感の高まりは、メーカーの事業戦略に影響を与え…
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東芝、大揺れの会社再編シナリオ 物言う株主が社外取に
東芝の株主総会が終わり、今後の焦点は国内外のファンドから募った会社再編案の選定に移る。物言う株主(アクティビスト)から社外取締役を招いたことに反対した綿引万里子社外取締役は辞任を表明、混乱が収まらない中で波乱の船出となる…
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スクープ 東芝、社外取の綿引氏が辞表 物言う株主の就任に反対
東芝の社外取締役を務めている綿引万里子・元名古屋高等裁判所長官が6月28日午後、同社に辞表を出したことが分かった。同日開かれた定時株主総会で、同氏は再任されたばかり。物言う株主(アクティビスト)から現役幹部2人が社外取締…
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東芝、きょう株主総会 社外取締役の報酬アップにも審判
東芝の社外取締役の報酬が、外国人を中心に大幅にアップしていたことが分かった。2022年3月期は、公開資料を基に現任メンバーについて推計すると平均5000万円超と、前の期の約2倍となる。同社は6月28日に定時株主総会を開い…
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秘密保持や利益相反 東芝と物言う株主が結んだ「合意書」の中身
東芝は6月28日に定時株主総会を開き、13人の取締役候補の信任を問う。このうち2人は物言う株主(アクティビスト)であるファンド2社の現役幹部になっている。東芝は2人を招くにあたり、ファンド側と、秘密保持などの条項を盛り込…
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東芝に1株7000円での買収提案、実現性には市場から疑問符
東芝の株価が急騰した。一部報道で、海外ファンドが東芝買収に1株当たり7000円以上の価格を付ける考えであることが伝えられたためだ。すでに高い水準にある6月22日の終値を3割上回る。金融界からは、あまりに高い価格で実現性は…
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東芝取締役案「物言う株主2人、忠実義務の履行に懸念」中村弁護士
東芝は6月28日に定時株主総会を開く。会社側が議案として出した取締役選任案で、物言う株主(アクティビスト)からの2人を含むことに現在の社外取締役や有識者、一般社員からも異論が出ている。ガバナンス(企業統治)問題に詳しい、…
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出井元ソニー社長が死去 未来を読む感覚、希代の鋭さ
ソニー(現ソニーグループ)の社長や会長兼CEO(最高経営責任者)を務めた出井伸之氏が2日、84歳で亡くなった。ソニーだけでなく日本全体のデジタル化、企業統治改革に尽くした。親交のあった経営者は「未来を読む感覚の鋭さはまれ…
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東芝、取締役案巡る内部の「異論」 招集通知で異例の注記へ
東芝が6月28日に開く株主総会に向け、一部の取締役候補に対して内部で反対意見があったことを株主に開示することが分かった。招集通知に、取締役会などで懸念が挙がったことを注記する方向で最終調整している。株主総会に会社が出す議…
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東芝、波乱の6月総会に 取締役の選任案に亀裂
6月28日に株主総会を開く東芝の経営が波乱の展開となっている。当初予定より2週間遅れて取締役の選任案を発表したが、物言う株主(アクティビスト)を取締役に迎え入れる内容に、内部で複数の反対意見が出ていたことが分かった。投資…
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東芝の非公開化に影落とす KKRの「マレリショック」
東芝が株式の非公開化を含めた企業価値向上策を検討し、投資家やスポンサー候補から提案を募っている。多くの外資系投資ファンドが意欲を示す中、波紋を広げている件がある。米投資ファンドKKR傘下の自動車部品大手マレリホールディン…
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楽天、物価高の渦中に携帯「0円」廃止 強まる副作用
楽天モバイルは7月、顧客開拓の武器としていた「月0円」のプランを廃止する。ウクライナ危機などで物価が上がる中、安いサービスのニーズは高いはずだがやむを得ない事情がある。競合へ顧客が流出しており、安いイメージを自ら壊す副作…
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ソニー、初の営業利益1兆円超も 鈍るゲームの成長力
ソニーグループの稼ぎ頭であるゲーム事業の成長力が、足踏みする可能性が出てきた。半導体不足と物流停滞でゲーム機「プレイステーション(PS)5」の供給が鈍化。ソフト開発の負担も重くなる。6月に刷新する定額制サービスと従来の売…
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ポスト「ペッパー」? キティロボ使うNTT東・サンリオの試行錯誤
NTT東日本はサンリオと組み、人気キャラクター「ハローキティ」の卓上型ロボットを8月18日に発売する。観光地での案内などに使ってもらう。コミュニケーションロボットを巡ってはソフトバンクグループの「ペッパー」が注目されたが…
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日立、成長のカギ握る「4象限」 デジタル事業の利益を3年で倍増
日立製作所の経営が新たな段階に入る。2009年3月期に製造業過去最大の赤字を計上してから進めてきた、グループ子会社の再編を軸とした構造改革にメドを付け、デジタル事業の成長に全力をささげる。25年3月期には同分野の営業利益…
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NTT復権へ 対極のような新2トップ、異例の分業経営
NTTの社長に島田明副社長(64)が昇格する見通しとなった。6月の株主総会後に就任する。グループ再編を実行した澤田純社長(66)が「動」なら、人事が長く常に落ち着いた島田氏は「静」。26年ぶりに代表権のある会長に就く澤田…