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日の丸電機サバイバル

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東芝、労組が「投資拡大」要求 3分割案で成長見えず
東芝の会社3分割案に対し、同社の労働組合が不安を示している。2年かけて分社した後の成長戦略が提示されておらず、働き手にきちんと説明するよう要求。ただ、会社側は現計画に異を唱える大株主対策に追われ、状況は混沌としている。
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ソニー、4100億円でゲーム会社買収 MSより小粒でも期待の理由
ソニーグループは1月31日(米国時間)、傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が大手ゲーム開発会社の米バンジーを36億ドル(約4100億円)で買収すると発表した。買収額はソニー史上3番目となる。一方、…
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ソニーが強化するエンタメ事業、マイクロソフトの巨額買収が脅威に
ソニーグループが2月18日、ゲーム事業のIP(知的財産)を元にした映画を公開する。エンタメ部門の連携を深める戦略作品だが、ゲーム業界では米マイクロソフトが巨額買収に動いた。10億人の顧客とつながる「エンタメの覇者」を目指…
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オムロン、「ローカル5G」で工場を無線化 EV関連需要など狙う
オムロンが滋賀県草津市の「オートメーションセンタ」を刷新した。顧客企業が製造装置を持ち込み、「ローカル5G」を使って実証実験に取り組める。高速大容量、低遅延という5Gの特徴を、製造現場で活用する動きが相次いでいる。
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東芝の3分割案に暗雲 大株主が反対で「先手」
東芝が目指す会社の3分割案について、大株主が「待った」をかけた。1月6日、シンガポール拠点の3Dインベストメント・パートナーズが東芝本社に書簡を送り、臨時株主総会で3分割案を定款に盛り込むよう求めた。その一方で、自らは反…
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パナソニック、正念場の「LUMIX」 YouTuberに賭ける
かつて世界初のミラーレス一眼を生み出したパナソニックは、よもやのシェア低迷に悩んでいる。2022年4月からは同社が持ち株会社制に移行し、事業ごとの採算がより鮮明になる。カメラ事業で底力を見せて巻き返せるか。
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ワクチン増産にも機敏に対応 NEC、AIで液体中の異物検知
NECは小野薬品工業と提携し、高速カメラとAIを活用してガラス瓶に入れた液体中の異物を高精度に検知する新技術を開発した。がん免疫薬「オプジーボ」や新型コロナのワクチンなど、液体の薬品が増えている。人による目視検査を減らす…
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ソニー、バラをつかめるロボ技術 最高益後見据え「次」の仕込み
ソニーグループは12月7日、研究開発の成果を披露する技術展示会「Sony Technology Day(ソニーテクノロジーデー)」を開催した。「感動を生むテクノロジー」と題した今回の展示会で注目を集めたのが、初披露となる…
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ソニーやNTT東の“国産ドローン” DJI排除は追い風になるか
ソニーグループやNTT東日本などが相次いでドローン市場に参入している。シェアの過半を占めていた中国DJIが政府調達から排除され、勝機があるとにらむ。課題はコスト競争力。克服できなければ海外進出は望めず、“ガラパゴス化”し…
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複数株主が3分割案に「拒否感」 東芝総会はや暗雲
東芝が打ち出した会社3分割案に対し、複数の株主が拒否感を示している。シンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズは11月24日、大株主が分割案を「支持しない」と表明し、別の投資家も決定過程に不信感を抱い…
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3分割案「2年後では遅すぎる」、東芝株主のオアシスが批判
「会社3分割」という経営再建策を打ち出した東芝。株式を保有する香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーCIO(最高投資責任者)が日経ビジネスのインタビューに応じた。非上場化を求めてきたアクティビスト…
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「極めて曖昧で恣意的な評価」、東芝の報告書に元役員2人が反旗
東芝が政府に頼って株主に圧力をかけたとされる問題で、退任させられた豊原正恭元副社長と加茂正治元上席常務が「事実をねじ曲げられた」と反論している。6月にアクティビスト(物言う株主)が主導した調査報告書は、2020年7月の株…
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バルミューダがスマホ投入 「ちょうどいい」の追求は奏功するか
新興家電メーカーのバルミューダは初めて手掛けたスマートフォン「バルミューダフォン」を11月26日に発売する。小型で丸みを帯びたデザインが特徴だ。扇風機やトースターといった家電で従来品と一線を画した視点でニーズを掘り起こし…
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上場維持にこだわった東芝、アクティビスト受け入れ泥沼化へ
3社に分割という実質的な「解体」へと進む東芝は、どこで道を間違えたのか。前編では「4つ」の分岐点のうち、2015年の不正会計問題への対応と米原子力事業を巡る誤った判断を紹介した。後編では、17年に実施した第三者割当増資の…
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東芝「解体」の根源は不正会計対応、膿を出し切らず巨額損失へ
東芝はなぜガバナンス(企業統治)不全に陥り、3社の分離という実質的な「解体」を迫られるまでになったのか。2015年の不正会計問題からの歴史を振り返ると、少なくとも「4度」再生するチャンスがあったことがわかる。前編ではその…
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電池1000億円補助でも苦境 パナソニックは中韓勢に挑めるか
政府は近く決定する経済対策で、国内での電池工場建設に1000億円程度を補助する見通しだ。世界の自動車市場が急速に電気自動車(EV)へ向かう一方、日本の電池メーカーで一定のシェアがあるのはパナソニックのみ。足元では中国勢と…
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東芝は「5年後の日本企業」、シェルも狙うアクティビストの圧力
東芝が打ち出した「会社3分割案」。かつての名門企業が事実上「解体」の道に踏み出した背景には、台頭するアクティビストの存在がある。既に国内外の株式市場で存在感を高めており、東芝だけの問題ではない。かつては企業の利益をかすめ…
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空調シフトの三菱電機、パナソニック 遠いダイキンの背中
電機大手が空調事業に重点をシフトしている。三菱電機は空調冷熱システム事業の売上高を2025年度に約1.5倍に引き上げる目標を掲げた。パナソニックは、旧松下電工との融合を狙った社内カンパニー、空質空調社を新設。空気の衛生面…
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東芝はなぜ上場維持できたのか、審査した元JPX佐藤氏に聞く
混迷が続く東芝は、これまでなぜ上場を維持できたのか。粉飾決算が発覚して歴代3社長が辞任した後、2015年9月に特設注意市場(特注)銘柄に指定された。債務超過に陥ったことなどで上場廃止の危機を迎えたが、審査を経て17年10…
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東芝3分割案に「失望」、物言う株主が反発
東芝は11月12日、事業ごとに会社を3分割する変革案を打ち出した。エレベーターや交通システム、パワー半導体など投資規模や経営判断が異なる事業を分離し、経営の意思決定を早めて企業価値を高める狙いだ。経営再建に向けた「大胆な…