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日の丸電機サバイバル

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[スクープ]オリックスが東芝に約3000億円を出資へ JIP陣営
東芝の買収に向け、オリックスが3000億円程度の出資を可能と判断していることが分かった。同社は東芝に買収案を出しているファンド、日本産業パートナーズ(JIP)の陣営にいる。時価総額2兆円強の大企業を買収するため、こうした…
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東芝買収、株価上昇が再びハードルに 融資困難な水準に金融も困惑
ファンドによる買収に向け選考プロセスが進んでいる東芝。買収の総額について曖昧な情報が流れ、TOB(株式公開買い付け)価格が高値になるとの思惑から株価が急上昇した。あまりに高い金額に期待が集まると金融機関から融資が出ないた…
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楽天・三木谷氏が刺激を受けたBTS経済圏 成長のヒントになるか
楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が、K-POPグループ「BTS(防弾少年団)」を世に送り出したキーパーソンと自社イベントで対談した。ファン重視のコンテンツづくりで世界的スターとなったBTSに、三木谷氏は感銘を受けたと語…
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日立、事務職でもジョブ型インターン 「配属ガチャ」は嫌われる
日立製作所は今夏、人事や営業など事務系の職種でジョブ型のインターンシップを始めた。2021年から技術職のみ実施していたが、対象を広げて募ったところ、事務系で50倍の高倍率となった。働く職種を選んで入社したい学生が増えてお…
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ソニー、半導体の中途採用でフルリモート勤務 人材不足に焦り
ソニーグループが半導体事業で、中途入社の一部エンジニアらを対象にフルリモートワークの制度を試験導入する。国内で各社が生産能力を引き上げており、人材不足に陥るとの危機感が強い。画像センサーで世界首位だが、思わぬところで成長…
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官民ファンドJICは東芝再建を担えるのか 水面下で強引なM&A画策
東芝への買収提案を巡り、官民ファンドである産業革新投資機構(JIC)の迷走が続いている。自重を求める国の意向を無視し、東芝が他社の傘下に入ることになるかもしれないM&A(合併・買収)を画策。強引に実現させようとしていたこ…
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分断に揺れるTSMC 技術の限界突破へ頼る日本勢の底力
半導体のファウンドリー(受託製造)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が海外展開を加速させている。背景にあるのは戦略物資の半導体を巻き込んだ米中の覇権争いだ。日本では熊本県に工場を建設するのに加え、設計開発や次世代技…
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科学事業売却のオリンパス 重ねた改革、10年の「総仕上げ」
オリンパスが8月29日、工業用顕微鏡などの科学事業を米投資ファンド、ベインキャピタルに4276億円で売却すると発表。不正会計発覚後の2012年から取り組んできた構造改革はこれで総仕上げとなる。今後は医療事業に資源を集中さ…
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楽天やスペースX参戦 スマホ使う宇宙通信、個人を開拓
国内外の通信大手が、人工衛星などを介する「宇宙通信」の事業化を急いでいる。主な狙いは僻地(へきち)など圏外エリアの解消で、専用端末が要らずスマートフォンを使える手法に注目が集まる。楽天グループは米新興と連携、近く衛星を打…
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新たな“不動産”ビジネスに? 5G基地局にシェアリングの波
高速通信規格「5G」普及に伴い、国内で携帯電話の基地局を共同利用する「インフラシェアリング」が本格化している。交通信号機を活用したインフラシェアリングを普及させるためのコンソーシアムが設立。異業種参入が相次ぎ、外資が攻勢…
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複合機にしのびよる中国新規制 日本企業、技術流出に警戒強める
中国市場に進出する日本の複合機メーカーの間で、中国政府による規制強化の動きに対する警戒感が高まっている。外資企業を政府調達から外す動きに加え、中国国内で設計開発や生産を要求される、との懸念が浮上している。中国政府が国産化…
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東芝買収巡り、官民ファンドが迷走 民間ファンド主導路線へ
東芝の企業再編について、足元で官民ファンドが混乱をもたらしていたことが分かった。事態の収拾に向けて民間のファンドに任せ、同社との交渉を進める流れになってきた。秋には東芝を買収して非上場化、もしくは東芝との戦略提携を結ぶフ…
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「やめ楽天」草刈り場に 格安スマホが値引き合戦、5カ月無料も
格安スマートフォンのMVNO(仮想移動体通信事業者)が相次いで割引キャンペーンを打ち出している。楽天モバイルが「0円」プランを廃止し、契約者の乗り換えニーズが高まっているからだ。期間限定ながら、値引き合戦によって幅広い消…
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KDDI・マイクロソフト障害の教訓 情報インフラの複線化進む
KDDIは7月に発生した大規模通信障害を受け、原因や再発防止策を発表した。だが、個人や企業の不安は尽きない。米マイクロソフトのチャットサービスも接続しにくくなった。ネットワークの寸断を教訓に、利用者も通信会社も「複線化」…
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日立がグローバルリーダーになるには「多様性が不可欠」伊出身常務
ITソリューションを軸に世界のDX(デジタルトランスフォーメーション)市場を開拓する日立製作所。ダイバーシティーを推進する組織改革にも挑んでいる。執行役常務でCDIO(最高ダイバーシティ&インクルージョン責任者)を務める…
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日立の小島社長「GAFAのような俊敏さがなければ負ける」
ITソリューションで成長するため、約1兆円で米社を買収した。鈍牛といわれた日立。スピード感のある事業変革に欠かせぬピースという。構造改革を終え、新たな日立の姿をどう描いているのか聞いた。
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日立は世界で勝てるか DX、敵はシュナイダーやアクセンチュア
世界に広がるDX(デジタルトランスフォーメーション)の大きなうねり。コンサルティングやIT、電機各社が産業の垣根を越えて競い合う。日立製作所といえども挑戦者であることを忘れてはならない。
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日立・東原会長が描いた改革「サイロを壊し、黒船を呼び込んだ」
上場子会社を22社からゼロに――。日立製作所の東原敏昭会長は6年間のCEO(最高経営責任者)時代に構造改革を進めた。小島啓二社長兼CEOはそのすさまじさを「ブルドーザーのような勢いで『整地』した」と表現する。東原氏に改革…
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沈む巨艦に大なた 日立、歴代3トップが構造改革できた理由
日立製作所はこの10年で最も変貌を遂げた日本企業の一社だろう。総合電機から、IT(情報技術)ソリューションを軸にした社会インフラ企業になりつつある。歴代3トップが構造改革のバトンをつなぎ、成功させることができた理由を探る…
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デジタル人材10万人計画 日立、独自資格や研修充実
巨額買収をてこに世界の企業のデジタル化を促していく日立製作所。顧客を変えるだけでなく、自らもまた積極的な変革を進める。デジタル人材を今後3年で約10万人へと5割増やす。