かつて世界初のミラーレス一眼を生み出したパナソニックは、よもやのシェア低迷に悩んでいる。2022年4月からは同社が持ち株会社制に移行し、事業ごとの採算がより鮮明になる。カメラ事業で底力を見せて巻き返せるか。

 「今までメーカー目線だったと反省している。いつの間にか、カメラ(の製造)だけにとらわれていた」。パナソニックの豊嶋明エンターテインメント&コミュニケーション事業部長は21年12月中旬、日経ビジネスなどの取材にこう語った。同社のデジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」は市場シェアが1ケタ台にとどまっている。

 パナソニックは本来なら、世界一のカメラメーカーに躍り出るチャンスを目の前にしていた。世界のデジカメ市場は、日本勢が圧倒的なシェアを握っている。そして現在の主流となったミラーレス方式のデジカメは、同社が08年に世界で初めて実用化したものだ。一眼レフカメラの内部からミラーをなくし、従来よりも薄くて軽い商品にできた。今では各社で必須となっている手ブレ補正機能も、世界で初めてデジカメに搭載したのは同社だ。

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