上場のバルミューダは「トップラインを伸ばす」

 「我々のやり方はまだまだ展開できる。新しいジャンルの製品を切り開きたい」。日立の発表と同じ16日。東証マザーズに上場したバルミューダの寺尾玄社長はこう意気込んだ。

 バルミューダは、03年設立のファブレス家電メーカー。独自構造の羽根で自然の風を再現する扇風機やスチーム機能を備えたトースターなど、高級家電をヒットさせた。これまでは空調や調理家電が中心だったが、11月には掃除機市場に参入した。

東証マザーズに上場したバルミューダは、高級トースター(右)のヒットで知られる
東証マザーズに上場したバルミューダは、高級トースター(右)のヒットで知られる

 上場で調達した資金は成長投資につぎ込む計画だ。25年までに複数の新分野への参入を目指すという。「新しい製品を開発し、トップライン(売上高)を伸ばしていく」と寺尾社長は意気込む。利益を重視する姿勢を見せた日立と対照的だ。

 米アイロボットのロボット型掃除機「ルンバ」、英ダイソンの奇抜なデザインの扇風機――。日本市場ではバルミューダ以外にも、新興勢力がとがった家電で消費者に驚きを与えてきた。アイリスオーヤマは手ごろな価格の家電を開発し攻勢をかけている。今回のバルミューダの上場で、国内の家電市場の競争はより激しくなりそうだ。

 ひとまず白物家電の海外事業を切り離した日立だが、残る国内市場でも厳しい消耗戦になる可能性が高い。生き残りに向けて、新興勢力の勢いにのまれない強さが求められることになる。

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