「会社3分割」という経営再建策を打ち出した東芝。エレベーターなど社会インフラ事業と、ハードディスク駆動装置(HDD)中心のデバイス事業を独立した新会社とし、上場させて企業価値を高める計画だ。ただ、非上場化を求めてきたアクティビスト(物言う株主)らが3分割案に賛成するかは不透明な情勢となっている(関連記事:東芝3分割案に「失望」、物言う株主が反発)。東芝株式を保有しているという香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーCIO(最高投資責任者)が11月24日、日経ビジネスのインタビューに応じた。

東芝が11月12日に打ち出した3分割(スピンオフ)案をどう評価しますか。

オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏(以下、フィッシャー氏):東芝の案については、オープンマインドで臨んでいますが、分割案は色々と正さなければならない改善点があると考えています。

香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーCIO(最高投資責任者、写真:Bloomberg/Getty Images)
香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーCIO(最高投資責任者、写真:Bloomberg/Getty Images)

価値が上がるまでに時間がかかりすぎる

具体的にはどのようなことでしょうか。

フィッシャー氏:私が不満に感じているのは、分割までに必要な時間です。確かにスピンオフでも東芝の価値は高まると思いますが、価値が上がるまでに時間がかかりすぎる。株主にとっても、全従業員にとってもです。もっと短期間で(企業価値の向上策を)実施することが重要です。東京証券取引所の(上場審査など)規制があるとは分かっていますが、(東芝が分割・上場を予定している)2023年度下期まで待たなくてもいいように工夫をしてほしい。

東芝は、22年3月までに3分割案について、株主に賛否を問う臨時株主総会を予定していますね。何を求めますか。

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