新興家電メーカーのバルミューダは初めて手掛けたスマートフォン「バルミューダフォン」を11月26日に発売する。小型で丸みを帯びたデザインが特徴だ。扇風機やトースターといった家電で従来品と一線を画した視点からニーズを掘り起こしてきたバルミューダの戦略は、スマホでも通用するか。

バルミューダが発表したバルミューダフォン。小型で手のひらに収まる
バルミューダが発表したバルミューダフォン。小型で手のひらに収まる

 「今のスマホはあまりにも画一的」「iPhoneは何よりもスタンダードになり過ぎている。ここがある意味弱点で、別のものが欲しい人は必ず現れる」

 バルミューダの寺尾玄社長は16日に東京都内で開かれた発表会で、こう自信をのぞかせた。2003年の創業以来、累計売り上げ台数が120万台を超えているトースターをはじめ、レッドオーシャンといわれてきた白物家電業界で確かな地位を築いてきたバルミューダ。20年12月には東証マザーズ上場を果たし、21年1~9月期の売上高は前年同期比36.9%増の110億円と、新型コロナウイルス流行下の巣ごもり需要を背景に着実に業績を伸ばす中で新たに手掛けたのがスマホだった。

 米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」がベースで、バルミューダが企画設計し、製造は京セラが担当。年内の売り上げは30億円を見込む。

求めた体験価値

 ただ、世界のスマホは韓国サムスン電子と米アップル、中国の小米(シャオミ)で約5割を握るとされる。国内勢は東芝やNECなどが撤退した。そうした中でバルミューダフォンが目指す勝ち筋は冒頭の言葉からも垣間見える差別化。寺尾社長の言葉で言うと「ちょうどいいスマホ」の追求だ。

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