エアコン世界大手のダイキン工業はインドで家庭用製品の生産能力を倍増させる。地域の環境に合わせた製品で市場を切り開き、同社のシェアはトップクラスにある。大幅な増産によって、これまでのローカル製品開発の果実を一段と得ていく。
「これから爆発的に需要が増えるだろう」。インド事業を担当するカンワル・ジート・ジャワ取締役兼常務専任役員は9月の事業説明会で、現地市場の展望は明るいと強調した。
ダイキンは2023年8月に南部アンドラプラデシュ州スリシティで第3工場を稼働させ、家庭用製品の生産能力を2倍の年300万台に高める。総投資額は約350億円。業務用や部品も含めたインド事業の22年3月期売上高は約800億円で、26年3月期に2倍を目指している。

インドでの家庭用製品の売上高シェアは、首位の現地企業ボルタス(18%)に次いで17%超の2位(ダイキン調べ)。インドの人口は23年に中国を抜くと予測されている。そうした流れがあるとしても、一気に生産能力を倍増させる強気の投資を決断することは容易ではない。
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