東芝の買収に向け、オリックスが3000億円程度の出資を可能と判断していることが分かった。同社は東芝に買収案を出しているファンド、日本産業パートナーズ(JIP)の陣営にいる。時価総額2兆円強の大企業を買収するため、こうした出資金と融資を合わせて必要な資金が集まっているもようだ。

 複数の関係者によるとオリックスは、中長期で東芝の経営再建を下支えしていく方針。これまで同社による大規模出資では、2018年にアイルランドのリース大手、アボロン・ホールディングスの株式の3割(議決権ベース)を約2500億円で取得した例がある。今回は「世界的に優位性のある東芝の技術を育てていくべきだと判断したようだ」(関係者)。

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