日立製作所は今夏、人事や営業など事務系の職種でジョブ型のインターンシップを始めた。2021年から技術職のみ実施していたが、対象を広げて募ったところ、事務系で50倍の高倍率となった。働く職種を選んで入社したい学生が増えており、採用力を高める手法として広がりそうだ。

 「就職活動中の学生に日立を志望してもらうにはどうしたらよいか。アンケートを取って、企画を考えました」。日立製作所のオフィスで9月、男性が力作のパワーポイントを示しながら2人の社員を前に熱弁をふるっていた。

 男性は同社の若手社員――ではなく、ジョブ型のインターンシップに参加した東京都内の大学に通う福田陽水さんだ。現在3年生で、人事部門のインターンシップに応募した。「優秀な学生に興味を持ってもらう、画期的な採用イベントを検討せよ」という課題に取り組み、プレゼンテーションを行った。

日立のインターンシップに参加する、大学3年生の福田陽水さん(奥)。社員は力のこもったプレゼンに耳を傾ける
日立のインターンシップに参加する、大学3年生の福田陽水さん(奥)。社員は力のこもったプレゼンに耳を傾ける

 福田さんは、日立が2022年から始めた事務系職種のジョブ型インターンの実習生だ。人事、調達、営業、経理、法務などの職種で、職場ごとの枠を設けて学生を受け入れた。24年に卒業する大学3年生や大学院1年生を主な対象に実施した。

 事務系職種のインターンシップは、21年は1日程度のセミナー形式の会社説明会だった。22年は、面接した上で、9月初旬から学生を2週間ほど職場で受け入れた。

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