東芝が12日に発表した2020年4~6月期の連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が126億円の赤字(前年同期は78億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境となったが、経営幹部は「中期経営計画の進捗は順調」と前向きだ。

 「残念ながら営業損益が赤字で大変申し訳なく思っている。今期はコロナの影響があるが、(中期経営計画の)『ネクストプラン』の進捗は順調だ」。東芝が8月12日にオンラインで開催した決算会見。登壇した加茂正治・執行役上席常務は前向きな姿勢を崩さなかった。

オンライン会見に登壇した東芝の加茂正治・執行役上席常務
オンライン会見に登壇した東芝の加茂正治・執行役上席常務

 12日に発表した2020年4~6月期の連結決算は、売上高が前年同期比26%減の5998億円、本業のもうけを示す営業損益は126億円の赤字(前年同期は78億円の黒字)だった。

 加茂執行役が説明する通り、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きい。4~6月期にはコロナの影響で営業損益を493億円押し下げたという。フィリピンではハードディスク駆動装置(HDD)の工場が稼働を停止したほか、中国向けの半導体製造装置の納入が遅れた。日本で緊急事態宣言が発令された期間、政府の要請もあって休業日を増やしたことも影響した。

 電機大手8社の中で4~6月期が営業赤字になったのは東芝とNECのみで、東芝の赤字額は最大だ。それにもかかわらず、加茂執行役の発言が前向きなのは中期経営計画の進捗に自信があるからだろう。「200億円強の減益でとどまったのは(コスト削減などで)基礎収益力が高まったからだ」(加茂執行役)

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