ITソリューションを軸に世界のDX(デジタルトランスフォーメーション)市場を開拓する日立製作所。ダイバーシティーを推進する組織改革にも挑んでいる。執行役常務でCDIO(最高ダイバーシティー&インクルージョン責任者)を務めるイタリア出身のロレーナ・デッラジョヴァンナ氏に改革する理由や方策について聞いた。

■連載ラインナップ
(1)日立の大変革を先導 米グローバルロジックの実力
(2)「日立時間」から脱却 買収企業に学ぶアジャイル文化
(3)デジタル人材10万人計画 日立、独自資格や研修充実
(4)沈む巨艦に大なた 日立歴代3トップが構造改革できた理由
(5)日立・東原会長が描いた改革「サイロを壊し、黒船を呼び込んだ」
(6)日立は世界で勝てるか DX、敵はシュナイダーやアクセンチュア
(7)日立の小島社長「GAFAのような俊敏さがなければ負ける」
(8)日立がグローバルリーダーになるには「多様性が不可欠」伊出身常務(今回)

ロレーナ・デッラジョヴァンナ氏
ロレーナ・デッラジョヴァンナ氏
1988年に日立ヨーロッパ入社。海外で30年以上勤務し、2020年4月に新設されたCDIOに就任。最高サステナビリティー責任者やグローバル環境統括本部長なども兼任する(写真:北山 宏一、以下同)

現在の日立の姿をどう見ていますか。

ロレーナ・デッラジョヴァンナ日立製作所執行役常務(以下、デッラジョヴァンナ氏):日立グループでは1988年から働いています。日立はもともとプロダクトプロバイダーという立ち位置でしたが、ソリューションを提供する会社に変わってきました。顧客志向の会社に変化しているのです。

 2009年3月期に巨額の最終赤字を出してからの変化は目覚ましいものがありました。元来が縦割りの組織で、仕事はビジネスユニット単独でやることが多かったのですが、今ではユニット間の協力関係ができていて、互いの能力を活用しながら一緒に事業を進めています。

日立はダイバーシティー(多様性)やエクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を組織づくりの焦点にしています。なぜでしょうか。

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