世界に広がるDX(デジタルトランスフォーメーション)の大きなうねり。コンサルティングやIT(情報技術)、電機各社が産業の垣根を越えて競い合う。日立製作所といえども挑戦者であることを忘れてはならない。
■連載予定 ※内容は変更する場合があります
(1)日立の大変革を先導 米グローバルロジックの実力
(2)「日立時間」から脱却 買収企業に学ぶアジャイル文化
(3)デジタル人材10万人計画 日立、独自資格や研修充実
(4)沈む巨艦に大なた 日立歴代3トップが構造改革できた理由
(5)日立の東原会長が描いた改革「サイロを壊し、黒船を呼び込んだ」
(6)日立は世界で勝てるか DX、敵はシュナイダーやアクセンチュア(今回)
(7)日立の小島社長「GAFAのように俊敏でないと負ける」
(8)日立がグローバルリーダーになるには「多様性が不可欠」伊出身常務
東京・品川区大崎になかなか予約が取れない人気のショールームがある。独シーメンス日本法人本社の一角にあるラボ施設だ。世界約40カ所に展開している顧客向けの体験型施設で、日本では2022年6月に開いた。リアルとデジタルの融合技術「デジタルツイン」の活用の仕方を学べる。
「どうぞ見比べてください。わずかなズレもありません」。シーメンス・デジタルインダストリーズの鴫原琢部長が、ディスプレー上に映る2台の作業用アームロボットについて解説する。1台は室内にある実物のロボットと連動し、もう1台は仮想空間上のシミュレーションの中で動く。

製造業では製造工程の改良や設備改修をする場合、仮想空間に実際の工場のデータを使った「バーチャル工場」を構築してシミュレーションする企業が増えている。高い精度でデータを連携させることが重要で、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」ソリューションに強いシーメンスが得意とする分野だ。
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