上場子会社を22社からゼロに――。日立製作所の東原敏昭会長は6年間のCEO(最高経営責任者)時代に構造改革を進めた。小島啓二社長兼CEOはそのすさまじさを「ブルドーザーのような勢いで『整地』した」と表現する。東原氏に改革の秘訣を聞いた。

■連載予定 ※内容は変更する場合があります
(1)日立の大変革を先導 米グローバルロジックの実力
(2)「日立時間」から脱却 買収企業に学ぶアジャイル文化
(3)デジタル人材10万人計画 日立、独自資格や研修充実
(4)沈む巨艦に大なた 日立歴代3トップが構造改革できた理由
(5)日立・東原会長が描いた改革「サイロを壊し、黒船を呼び込んだ」(今回)
(6)日立は世界で勝てるか DX、敵はシュナイダーやアクセンチュア
(7)日立の小島社長「GAFAのように俊敏でないと負ける」
(8)日立がグローバルリーダーになるには「多様性が不可欠」伊出身常務

東原敏昭(ひがしはら・としあき)氏
東原敏昭(ひがしはら・としあき)氏
1955年、徳島県生まれ。77年徳島大工卒、日立製作所入社。90年ボストン大院修了。2014年に社長兼COO、16年4月に社長兼CEO、21年に会長兼CEO、22年から現職(写真:北山 宏一)

2022年3月末までCEOを6年務め、改革総仕上げを指揮されました。

東原敏昭・日立製作所会長(以下、東原氏):川村隆元会長が巨額赤字のどん底からV字回復まで踏ん張って、上場5社を完全子会社化し、大変な思いで公募増資もした。もうこれ以上悪くならないという形をつくってくれた。

 中西宏明さんは10年度から15年度まで経営を引っ張り、社会イノベーション事業を具体化し、方向付けをした。社会インフラ事業をデジタル化するということですね。その後を継いで私の出番となったのです。 日立はCEOが絶対的権限を持つので16年度から21年度まで、中期経営計画だと2期やりました。

川村氏、中西氏、東原さんと、3代にわたってなぜ10年以上も途切れず構造改革を継続できたのでしょうか。

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