ソニーは27日、自社開発のEV(電気自動車)を東京・品川のソニー本社で報道陣に公開した。車名は「VISION-S(ビジョンエス)」。今年1月に米ラスベガスで開催されたデジタル見本市「CES」で発表したもので、国内では今回が初披露となる。

「新型コロナウイルスの感染拡大という想定外はあったが、自動車メーカーや(ティア1などの)サプライヤーからの反響は思っていた以上だった」。VISION-Sの開発トップを務める川西泉執行役員は、発表から半年強の手応えをこう口にした。
VISION-Sは、ソニーが2018年春から約2年をかけて開発したEVのコンセプトモデル。車両の製作は、トヨタ自動車と独BMWが協業したスポーツカー「スープラ」など完成車の受託生産で実績を持つオーストリアのマグナ・シュタイヤーが手掛けた。独ボッシュや独ZFなど欧州のメガサプライヤー、米半導体大手のクアルコムやエヌビディアなどに参画してもらい、短期間での開発を実現した。
操作系はスマホそのもの
ソニーは「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)時代のクルマの姿を安全性とエンターテインメント性の両面から模索している。27日にソニーがアピールしたのはエンタメ性だ。スマートフォンのアプリでEVのカギを開けると、車体の前方からドア方向へ光が流れるように表示される。ドアが開くと車内を照らす“演出”でユーザーを出迎える。

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