ソニーグループの稼ぎ頭であるゲーム事業の成長力が、足踏みする可能性が出てきた。半導体不足と物流停滞でゲーム機「プレイステーション(PS)5」の供給が鈍化。ソフト開発の負担も重くなる。6月に刷新する定額制サービスと従来の売り切り型ビジネスのバランスが、収益性を占う一つの材料となる。

 連結営業利益が初めて1兆円を超え、過去最高に――。ソニーグループの2022年3月期決算は、「スパイダーマン」シリーズがヒットした映画事業やエレクトロニクス事業によって支えられ、営業利益が前の期比26%増の1兆2023億円となった。決算は10日に発表した。

 十時裕樹CFO(最高財務責任者)は会見で、24年3月期まで3年間の中期経営計画について「営業利益は前中計から一段切り上がった水準を見込む」と自信を見せた。

 気がかりなのは、営業利益の3割を占めるゲーム&ネットワークサービス事業の先行きだ。23年3月期の売上高見通しは34%増の3兆6600億円だが、営業利益は12%減の3050億円。22年2月に発表した米ゲーム会社バンジーの買収費用の下押し分を除いても、前の期比横ばいにとどまる。ゲームに求められるクオリティーが高く、ソニーのソフト開発費用が膨らむ。

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