経団連と日立製作所はそれぞれ、体調不良で中西宏明氏が会長を退任すると発表した。事業の入れ替え、雇用制度などさまざまな改革を断行。途中降板を惜しむ声は多い。中西氏の残した宿題が電力改革。原発再稼働という難問は後任に重くのしかかる。

ユーモアに富んだ表現で、記者会見を何度も沸かせた

 「(社長就任の打診は)4月下旬だったが、中西会長が退任するインパクトの方が響いた」。日立製作所が5月12日に開催した経営トップの交代会見。6月に社長兼COO(最高執行責任者)となる小島啓二副社長の口調は、昇格人事にもかかわらず悔しさに満ちていた。

 経団連は5月10日、日立は12日、中西宏明氏が会長を退任すると発表した。リンパ腫が再々発した疑いがあり、中西氏自身が退任を申し出た。経団連会長には住友化学の十倉雅和会長が、日立会長には東原敏昭社長兼CEO(最高経営責任者)がそれぞれ就く。

 任期半ばでの途中交代を惜しむのは日立社内だけではない。日本商工会議所の三村明夫会頭は13日、「任期の途中で退任となるのは悩んだ末の苦渋の決断だったと思う」とコメント。十倉氏も「中西さんの無念な思いに胸が詰まる」と話した。

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