ソニーが5月13日に発表した2020年3月期の連結決算(米国会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前の期比5%減の8454億円だった。スマートフォン向けのイメージセンサーは好調だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大で収益が低下した。21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

ソニーは2021年3月期の業績開示を見送った(写真:ロイター/アフロ)

 「前回の決算発表における(営業利益の)上方修正400億円を打ち消す可能性があると説明してきたが、結果としてそれを上回る規模の影響があった」。オンラインでの記者会見に登壇したソニーの十時裕樹CFO(最高財務責任者)は、前期業績におけるコロナの影響についてこう語った。

 十時CFOの言葉通り、19年4~12月期までの好業績をコロナが吹き飛ばした格好だ。20年1~3月期の連結営業利益は354億円と、前年同期比で6割減った。コロナの感染拡大により、テレビなどのエレクトロニクス事業では中国やマレーシアにある工場の稼働停止で供給不足を招いた。金融事業では保有する有価証券の評価損が発生した。好調な半導体事業も、スマホ大手など顧客の稼働停止などで需要が減った。

 20年3月期全体ではコロナによる営業利益への影響額が682億円のマイナスに達したという。それでも、20年3⽉期の営業利益は前期(19年3月期)に次ぐ過去2番目の⾼⽔準。コロナの影響はあったが、本業の「稼ぐ力」は底堅いと言える。

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