東芝は3月1日、綱川智社長兼CEO(最高経営責任者)を含め3人の執行役が退任すると発表した。会社分割案には多くの株主からの賛成を得にくい状況となっており、続々と決めたリストラ策もあって社内が混乱。社外取締役が中心となり、トップ人事に踏み切る形となった。

東芝の綱川智社長
東芝の綱川智社長

 匿名を条件に取材に応じた関係者によると、1日朝までに東芝の社外取締役5人で構成する指名委員会が開かれた。綱川智社長兼CEO(最高経営責任者)、畠澤守副社長、福山寛執行役上席常務が退任を迫られた。同日午前に開かれた臨時取締役会で決定し、同社は正式に発表した。綱川氏と畠澤氏は執行役からは退くが、6月の定時株主総会までは取締役として残る予定だ。

 後任の新社長には島田太郎執行役上席常務が就く。島田氏はドイツのインフラ大手シーメンスの日本法人で幹部を務めていたが、引き抜いたのは、2018年に東芝社長を務めていた車谷暢昭氏だった。東京・新橋の中華料理店で「デジタル分野で成長する夢を追ってほしい」と同氏が要請し、東芝に入社した。

 島田氏はこれまでデジタル部門の責任者を務めてきた。英語も堪能で、普段から海外にいる一部の社外取締役や外国籍の大株主とのやり取りが円滑になることを期待されている。

東芝の島田太郎執行役上席常務
東芝の島田太郎執行役上席常務

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