AI(人工知能)開発のプリファード・ネットワークス(東京・千代田)は5月、家庭用の自律移動ロボット「カチャカ」と、カチャカで運ぶ専用家具「カチャカシェルフ」を発売する。トヨタ自動車やファナックなど大手企業と協業してきた同社にとって、消費者を対象にした初めてのハードウエア製品となる。先端技術を生かしているが、ニーズはどこまであるのだろうか。

プリファードが開発した小型ロボットは音声で操作できる
プリファードが開発した小型ロボットは音声で操作できる

 カチャカシェルフは、本や食器を載せることを想定した棚だ。カチャカが、その棚を持ち上げて運んでくる。カチャカに、音声で「ねえカチャカ、テーブルに食器を配膳して」などと声をかけると、AIが言葉を認識し、棚を目的地まで運ぶ。

 カチャカがまず、レーザーセンサーやカメラの映像などから、周囲の状況を把握して部屋全体の地図を作る。利用者は、その地図に「リビング」「キッチン」「テーブル」などの位置を設定する。

 その上でカチャカに呼びかければ、棚の下に付いているバーコードのような模様を読み取りに行って、自動で持ってくる。プリファード子会社でロボット開発のプリファードロボティクス(東京・千代田)が開発した。

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