シリーズ
日の丸電機サバイバル

144回
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ルネサスが半導体技術者獲得へ一石 40カ国・地域からリモート勤務
半導体大手のルネサスエレクトロニクスがグローバルで過熱する半導体技術者の争奪戦に一石を投じた。1年のうちの一定期間、本来の勤務地に関係なく約40カ国・地域からリモートワークできる制度を導入した。半導体の開発競争が激しくな…
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ソニーG、知財戦略を悩ませるPS5の驚異的なグラフィック性能
ソニーグループは販売好調の「プレイステーション5」でヒットしたゲームのIP(知的財産)を映画など他メディアに横展開し、相乗効果を生む戦略を描く。だが思わぬ足かせとなるのが、ゲーム開発費の高騰だ。
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オリンパス取締役会議長が語る、アクティビストとの距離感
オリンパスで会計不正が発覚した翌年の2012年から社外取締役を務めているのが、同社の取締役会議長でもある元伊藤忠商事副会長の藤田純孝氏だ。オリンパスが19年、米バリューアクト・キャピタルから社外取を受け入れた経緯やこれま…
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「バリューアクトはアクティビストでない」オリンパス社外取の証言
オリンパスがアクティビスト(物言う株主)とされる米バリューアクト・キャピタルから受け入れた社外取締役を、他の社外取締役はどう見ているのか。日本たばこ産業(JT)で約2兆円規模の買収を手掛けた元副社長の新貝康司氏はオリンパ…
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オリンパス竹内会長「事業売却は株主が主張したからではない」
アクティビストのバリューアクトを経営陣に受け入れたのはなぜなのか。事業構造改革をどう進め、カウフマン新社長に何を期待するのか。改革をけん引し、この春に社長を退いた竹内康雄会長に聞いた。
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オリンパス、もう1つの竹内改革 現場を変え「サナギをチョウに」
事業ポートフォリオとガバナンスの改革を断行し、過去最高益の達成が見えるところまで復活したオリンパス。現竹内康雄が注力したのは事業売却やリストラなどの「外科手術」だけではない。医療分野の競争力をいかに高め、真のグローバル企…
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バリューアクトとは何者か オリンパス、「排除」からの逆転劇
オリンパスの構造改革をけん引した竹内康雄。ターニングポイントとなったのは、米投資ファンド、バリューアクトからの出資だった。バリューアクトとはどのような存在なのか。その実態を知るために、竹内は米国に飛んだ。
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オリンパス、物言う株主味方に最高益へ 反骨・竹内改革の内幕
世を騒がせた会計不正の発覚から12年。会社は生まれ変わり、利益率は過去最高に。構造改革をけん引したのが、2019年に社長に就きこの4月に会長となった竹内康雄だ。アクティビストをどう受け入れ、改革を加速させたのか。本シリー…
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ダイキン、EVの波に乗る 空調冷媒で自動車分野に足場
ダイキン工業はエアコンの世界大手であると同時に、冷媒のメーカーでもある。今、注力するのは電気自動車(EV)用の冷媒だ。開発はどこまで進んでいるのだろうか。
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VAIOが海外進出「再表明」、テレワーク向け特化でシェア獲得狙う
パソコンメーカーのVAIO(長野県安曇野市)は2024年5月期以降に海外進出すると「再表明」した。最初の表明は15年だが、海外展開はライセンス型商品が大半で、同社が設計製造したものはほとんどなかった。テレワークの普及でP…
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日本勢苦しんだ「ムーアの呪縛」 時代は探索へ、技術革新よ再び
「ムーアの法則」を提唱し、半導体の技術革新への指針をつくった米インテル共同創業者のゴードン・ムーア氏が死去した。この法則に基づいて世界の半導体業界では激しい研究開発と投資競争が繰り広げられ、脱落した日本の半導体メーカーが…
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首の皮1枚でつながった東芝買収案、同床異夢の取締役会が出した答え
ほぼ2年かけて企業再編のドタバタ劇を繰り返してきた東芝。いったん投資ファンドが買収して経営環境を整えるという案は、あわや瓦解しかけたところで同社の取締役会による受け入れが決まった。金融機関が「最終列車」と見ていたプランを…
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プリファードが家庭用運搬ロボ、「ねえカチャカ」の声はこだまするか
AI(人工知能)開発のプリファード・ネットワークス(東京・千代田)は5月、家庭用の自律移動ロボット「カチャカ」と、カチャカで運ぶ専用家具「カチャカシェルフ」を発売する。トヨタ自動車やファナックなど大手企業と協業してきた同…
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東芝買収、銀行団が苦渋のゴーサイン「これが最終列車」
日本産業パートナーズ(JIP)による東芝買収案について、ようやく銀行団が融資すると了承した。当初は2022年11月頃に金融機関がまとまるとみられていたが、そこから約3カ月も調整が続いた。最後は旧三井財閥とつながりの深い東…
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ソニーグループ社長に十時裕樹副社長 「感動」経営、第2幕に
ソニーグループは2日、十時裕樹副社長兼CFO(最高財務責任者)が4月1日付で社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した。ソニーGの社長交代は5年ぶり。十時氏はCFOも兼任する。吉田憲一郎会長兼社長は代表権のあ…
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NECが米で新興9社設立 課題の「事業化」、客員起業家と突破
NECは1月、携帯電波から行方不明者の位置を特定する事業会社を米国で発足させたと発表した。自社技術を使ってシリコンバレーから会社を興す施策の一環で、技術を早く事業化することを目指している。この取り組みの下で9社が誕生。「…
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日立の躍進支える“稼ぐ研究員” 構造改革の「B面」が会社を強くする
日立製作所が技術やサービスを実用化する「社会実装」で強みを発揮している。顧客企業と一緒に新たな事業を創出する重要なミッションを担っているのが、研究開発グループに属する研究員だ。「稼ぐ研究員」づくりという構造改革のB面の存…
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東芝、地熱発電の運営参入 10年越しで難所克服
温泉地の観光と地熱発電は共存できるのか――。この難題に自ら取り組もうと、東芝は中部電力とタッグを組んだ。開発に10年かけてきた地熱発電所の事業運営は、今月やっとスタートした。活火山の多い日本は世界有数の地熱資源大国だが、…
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KDDI、スペースXと離島に基地局 圏外解消へマスク氏と先手
KDDIがイーロン・マスク氏率いる米スペースXの衛星通信網「スターリンク」の活用を始めた。静岡県熱海市の離島に専用基地局を設置。衛星を通じてKDDIの基幹網につなげる。マスク氏との協業により、圏外を解消するネットワークの…
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サッカー日本代表の逆転劇、ソニーの「アシスト」生んだ伝説の因縁
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本をベスト16に導いたスペイン戦での田中碧選手のゴールは日本中を熱狂させたが、ファンをやきもきさせたのはその直前にボールがゴールラインの外に出たかどうかだ。最終的にゴールラ…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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