シリーズ
橋本宗明が医薬・医療の先を読む

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感染症の塩野義、新型コロナでも力を示せるか
塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する創薬研究を始めていることを明らかにした。社内に有している候補化合物の中から、新型コロナに対して有望な化合物を見いだしつつあるという。伝統的に感染症領域の研…
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中国での「アビガン有効」を喜べない富士フイルム
中国政府が3月17日、新型コロナウイルスの治療に富士フイルムホールディングス(HD)のグループ会社が創出した抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が有効だと発表した。だが、富士フイルムHDはこの発表を素直に喜べない。中国…
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新型コロナに有効? 期待高まる日本の意外な医薬品
新型コロナウイルス向け新薬が出回るには年単位の時間がかかる。だが、既に承認され、広く使われてきた医薬品をそのまま使うことができるなら、安全性や有効性の検証はよりスピーディーに進むはずだ。そうした観点で、日本のある医薬品に…
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保険適用始まった新型コロナ検査、過度な期待は禁物
新型コロナウイルスの感染の有無を検出する遺伝子検査(PCR検査)に対する公的保険の適用が3月6日、始まった。より多くの人が検査を受けられるようになるとの期待が高まるが、そう簡単にはいかない。過度な期待は禁物だ。
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大阪大などが開発着手、新型コロナワクチンの効き目は?
バイオベンチャーのアンジェスは3月5日、大阪大学と共同で新型コロナウイルスの感染予防用DNAワクチンの開発に乗り出すと発表した。宝ホールディングスの子会社であるタカラバイオも協力し、DNAワクチンの構築・製造を担当する。…
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大日本住友製薬、新薬創出で“ちゃんと”結果を出せるか?
大日本住友製薬は3月3日に開いた研究開発の取り組みに関する説明会で、今後の収益の柱になり得る新薬の候補品がある程度充実していることを強調した。新薬創出で“ちゃんと”結果を出せるか。同社の「育成力」が試される。
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政府の基本方針で新型コロナは抑え込めるか?
日本政府が決定した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」。これまで講じてきた水際対策に加え、国内で散発的に見られる患者集団(クラスター)の発生を防ぐ対策を打ち出し、同時に今後の患者数の拡大を視野に入れた医療提供体制等…
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NTT本社受付に分身ロボ、遠隔操縦する障害者が意気込み
NTTは2月20日から東京・千代田の本社14階の来客受付に、遠隔にいる人とコミュニケーションを取れる分身ロボットを設置した。体に障害があったり、病気で入院を余儀なくされている人が、自宅などからロボットを遠隔操作して来客を…
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JCRファーマ、小粒の製薬企業が独自技術で世界に挑戦
2019年3月期の売上高が231億6000万円と、国内の製薬企業の中でも極めて小粒ながら株式市場で大いに注目されているのがJCRファーマだ。ハンター症候群という、国内に約250人、世界全体でも約7800人しか患者がいない…
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三菱ケミカルHDが長期ビジョン、社会課題を事業機会に
三菱ケミカルホールディングスは2月12日、中長期の事業計画である「KAITEKI Vision30」に関する記者説明会を開催した。気候変動や水資源の汚染・不足、海洋プラスチック汚染、人口増加と高齢化の進展などの社会課題が…