「新型コロナウイルスの流行状況を、下水を利用して把握できないか」。そんなコンセプトの研究を行っているのが山梨大学大学院総合研究部付属国際流域環境研究センターの原本英司教授だ。

 原本教授はこれまで、河川や地下水などの水環境中に存在する、大腸菌やサルモネラ菌、ノロウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルスなどの病原微生物に関する研究を実施。下水処理場に流入する下水や、下水処理した水などを分析することで、例えば冬場に流行するノロウイルス感染症の原因ウイルスが、下水中でも冬場になると増えることなどを突き止めてきた。

新型コロナのウイルスが無症状の感染者の便の中にも排せつされることに着目し、下水を調べようとしている(写真はイメージ、PIXTA)
新型コロナのウイルスが無症状の感染者の便の中にも排せつされることに着目し、下水を調べようとしている(写真はイメージ、PIXTA)

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1810文字 / 全文2077文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「橋本宗明が医薬・医療の先を読む」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。