大麻草の主成分の1つであるカンナビジオール(CBD)を機能性成分として利用した製品が日本でも市場を広げそうだ。「大麻ビジネス」というと怪しげな印象になるが、植物由来の機能性成分の産業利用というとイメージが変わるだろうか。

大麻草(写真=PIXTA)
大麻草(写真=PIXTA)

 大麻草に含まれるカンナビノイドと呼ばれる物質のうち、幻覚などの向精神作用を示す主成分はデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)というもので、日本では麻薬及び向精神薬取締法において麻薬として規制されている。

 一方、カンナビノイドのうちCBDは、近年の研究により、幻覚作用を有さず、むしろ有用な物質だと考えられるようになっている。実際、2018年6月に英GWファーマシューティカルズは米食品医薬品局(FDA)から、CBDを有効成分とする経口薬の「エピディオレックス」について、難治性てんかんであるレノックス・ガストー症候群(LGS)とドラベ症候群(DS)に対して承認を取得。同薬は翌年、欧州でも同じ疾患に対して承認されている。

 こうしたことから、世界保健機関(WHO)はCBDに対する規制を見直すように勧告。20年に開催された国連麻薬委員会(CND)の会合で、大麻の医療上の有用性が認められて、規制上の分類が変更されている。

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