エーザイは6月18日、自社創出した抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれるタイプの抗がん剤について、米ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)と共同開発・共同商業化に関してグローバルな戦略提携契約を締結したと発表した。提携に伴い、エーザイは6億5000万ドル(約700億円)の契約一時金を受領する他、今後の開発や販売の進ちょくに応じて最大24億5000万ドル(約2700億円)を受け取るという大型の契約だ。
現在はまだ日本と米国で早期の臨床試験を行っている段階だが、今後、両社で共同開発する体制に移行し、2022年にも承認申請を目指した臨床試験を開始する。開発に成功し、発売にこぎ着けた暁には、上記の金額以外に当然、売上収益などももたらされる。

対象となる抗がん剤、MORAb-202はエーザイがこれまで単独で開発を進めてきた。エーザイがグローバルで販売している抗がん剤「ハラヴェン」を、エーザイの子会社である米モルフォテックが創出したファルレツズマブという抗体に結合したものだ。
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