
楽天メディカルは2022年6月1日、制御性T細胞という免疫に関わる細胞を標的としたがん治療法の開発について、国立研究開発法人の日本医療研究開発機構(AMED)と契約したと発表した。今後、AMEDより5年間で最大10億円の資金支援を受け、初期的な臨床試験を行う。
楽天メディカルは、米国立衛生研究所(NIH)に所属する小林久隆氏が考案した光免疫療法に着目し、頭頸(けい)部がんを対象に開発を進めてきた。がん細胞の表面にあるEGFR(上皮成長因子受容体)というたんぱく質に結合する抗体と、光に反応する薬物を結合した「アキャルックス」という名称の抗がん剤は、現在、日本以外のグローバルで最終段階となる第3相の臨床試験を行っており、日本では2020年9月に厚生労働省から条件付き早期承認制度の下での承認を取得した。
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