
武田薬品工業は2023年3月23日、1000億円規模を投資して血漿(けっしょう)分画製剤の製造施設を大阪・十三にある大阪工場の敷地内に新設することを決定したと発表した。1000億円の投資は、同社が国内で製造拠点に投資をしてきた中では最大規模だという。
19年1月にアイルランドのシャイアーを買収して以来、膨れ上がった有利子負債を返済するために国内のあらゆる資産の売却を重ねてきた武田薬品にとって、久しぶりの国内における大型投資案件だ。新設する製造施設では、やはりシャイアーの買収によって手に入れた事業である血漿分画製剤を製造する。稼働後は400人の従業員を雇用する計画という。全てが新規採用というわけではないだろうが、国内雇用の面でもリストラは一段落したと見られる。
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