Focus 20
クルマ大転換 CASE時代の新秩序

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ウィラーの「エリア内乗り放題」 渋谷区で2台から始める理由
東京都渋谷区で7月1日に新しいモビリティーサービス「mobi(モビ)」を始めたWILLER(ウィラー、大阪市)。「半径2kmの生活圏内の移動」を想定した定額の乗り放題サービスで、早期の黒字化を目指す。採算が合わずに赤字が…
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ナゴヤの挑戦、自動車の街から脱皮へ 廃校をスタートアップ施設に
名古屋市がスタートアップの育成に力を入れている。市周辺にトヨタ自動車やその系列企業が本社を置くなど、自動車産業の街として知られる名古屋。それゆえに大手志向が強く、スタートアップが育ちづらいという悩みも抱えていた。大手企業…
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ホンダ、新型「シビック」で狙うZ世代 「本物志向」は本当か?
ホンダは4年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「シビック」を発表した。ターゲットは価格よりも上質さに重きを置くとされる「Z世代」。軽や小型など手ごろな価格のラインアップを増やしてより多くの若者にアプローチする手法から一線…
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マツダ、EV比率25%に 支えるのは「窮地」を救ったあの戦略
マツダは6月に開いた技術説明会で、2030年の電気自動車(EV)の生産比率を25%に引き上げる計画を示した。EV一本足へと動く競合メーカーもあるなか、EVもハイブリッド車(HV)も生産する方針を取る。中堅規模のマツダが多…
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日本の自動車産業に「LCA」の圧力 脱炭素へ物流も製造も総力戦
日本の自動車産業がサプライチェーン全体の脱炭素に向けて本腰を入れ始めた。ライフサイクル全体でのCO2排出量を対象にした規制の検討が欧州を中心に進むためだ。火力発電に頼る日本での生産は不利になる。総力戦での巻き返しが必要だ…
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日産、小型車「オーラ」発売 EV普及の入り口に
日産自動車が15日、今秋発売する新型小型車「ノート オーラ」を発表した。独自のハイブリッド技術「e-POWER」や、「BOSE」ブランドのスピーカーを搭載するなど高級感を打ち出した。軽自動車や他メーカーからの乗り換え、そ…
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ヤマハ発動機が「つながる」スクーター あえて主力車種で挑戦
ヤマハ発動機は6月28日、スクーター「NMAX ABS」の2021年モデルを日本で発売する。排気量が125cc以下の「原付二種」に該当する車種で、同社の国内モデルとして初めてスマホ連携機能を備えたのが特徴だ。「2030年…
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30年にEV急速充電器4倍 豊田社長「数だけではダメ」の真意
政府は2030年までに電気自動車(EV)向けの急速充電設備を3万基設置する目標を打ち出した。ただ、国内の充電インフラが更新時期を迎えた今、順調に増えてきた充電設備が初めて減少に転じた。「設置だけを目標にしてほしくない」と…
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安全性能評価でトップのSUBARU、技術部門の組織改革に込めた狙い
自動車の安全性能を比較・評価する「JNCAP」で、新型ステーションワゴン「レヴォーグ」が2020年度の衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得したSUBARU(スバル)。その安全性能を支えた技術部門が今、組織…
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エクソンもシェルも苦杯 脱炭素の圧力が国内石油元売りの試練に
石油産業が歴史的な転換点に立っている。「石油の世紀」だった20世紀に君臨した欧米の石油メジャーが、外部からの「圧力」に相次ぎ苦杯をなめた。石油精製から販売までを展開する国内の石油元売りは、進めていた事業構造の転換をさらに…
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「全米一売れる車」をEVに フォードの本気が示す米市場の変化
「全米一売れるクルマ」とされるピックアップトラック「F-150」の電気自動車(EV)版を発表した米フォード・モーター。発表から1週間で予約が7万台に達したことを明らかにした。2030年までに世界の自動車販売の40%をEV…
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鴻海とステランティスの合弁会社 「システム外販」に潜む野望
コネクテッドカー分野で合弁会社を設立すると発表した、自動車大手の欧州ステランティスと電子機器製造の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業。合弁会社で開発した車載情報システムをステランティスの自動車に採用するだけでなく、他社にも外…
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北米市場がコロナ前水準に 自動車の業績回復は「追い風参考」
出そろった国内自動車メーカーの2021年3月期決算は、コロナ禍の影響で全7社が減収だった。今期の業績回復のけん引役として期待するのが、販売台数がコロナ前の水準に近づいた北米市場だ。ただし、金融緩和と半導体不足による需給逼…
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EVに本腰入れるトヨタ、反転攻勢のカギは「電池調達力」
トヨタ自動車が2030年までに電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)の販売台数を合計200万台に引き上げるとの目標を発表した。ただ、その道のりは平たんではない。トヨタが考える最大の課題は、EVの心臓部である電池の確保だ…
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9.4億円調達のHacobu、自動車物流向けサービス参入の勝算
豊田通商や野村不動産などと資本業務提携を結んだ物流スタートアップのHacobu(ハコブ)。自動車分野の物流向けサービスへの本格的な参入を目指す。「ジャスト・イン・タイム(JIT)」を掲げる自動車分野に見つけた勝機とは。
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ダイムラー株売却でゴーン体制清算も、日産自動車を待つ難路
日産自動車は5月5日、保有する独ダイムラー株を全て売却すると発表した。ゴーン体制下で結んだ資本・業務提携を縮小し、電気自動車(EV)の強化などに注力する。ただし、日産が先導してきたはずのEV市場は完全なレッドオーシャンと…
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自工会豊田会長「3度目の警告」 岐路に立つエンジン
日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長が国の脱炭素政策に対し、昨年末以降、3度目の注文をつけた。電動化を進める一方、日本が世界に誇るエンジンの技術や雇用を守る施策を要求。世界で急激に進む脱炭素化のうねりの中で、産業保護…
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ホンダ、40年に新車を全てEV・FCVに 「高い目標こそ奮い立つ」
ホンダは23日、2040年に世界の新車販売を全て電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)にする新たな目標を打ち出した。ハイブリッド車(HV)を含むガソリンエンジン車をゼロにする目標を掲げたのは国内自動車メーカーで初めて。…
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三菱自動車が米国でオンライン販売開始 問われる実店舗の意義
三菱自動車が米国でデジタルショールームを開設した。支払いや試乗の予約などをオンラインでできるが、米テスラなどの新興勢と違い、最終的な契約は実店舗で実施する。ディーラーとの関係を維持する必要があるためだ。コロナ禍で実店舗の…
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ついに公道でシェアリング、電動キックボードは普及の正念場に
電動キックボードを公道で利用できるシェアリングサービスが4月下旬から一部地域で実験的に始まる。ヘルメットの着用は任意で、自転車道や路側帯を走行できるようになる。警察庁の有識者検討会が規制緩和の方針を打ち出す中、社会に認め…