トヨタ自動車は12月9日、燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」をフルモデルチェンジした新型を発売した。初代ミライは、世界初の量産型FCVとして2014年に発売し、これまでに1万1000台販売した(国内で約3700台、北米を中心に海外で約7400台)。

 初代から新型への変化の特徴を一言で表現するなら、より「普通のクルマ」に近づいたということだ。

実質価格はレクサス中級グレード並み

 「最大の課題だった」(開発責任者の田中義和チーフエンジニア)航続距離は、水素タンクの拡張や燃費向上によって3割伸ばした。数分間かかる1回の水素充填で、850km走行できる。水素ステーションがない地域に遠出する際の制約が減り、国内に約3万基の充電器がある電気自動車(EV)やガソリン車により近い感覚で乗れるようにした。

トヨタ自動車が12月9日に発売した燃料電池車(FCV)、新型「MIRAI(ミライ)」
トヨタ自動車が12月9日に発売した燃料電池車(FCV)、新型「MIRAI(ミライ)」

 価格は初代より約30万円(ナビなどを含む比較では70万円程度)下げた、税込み710万円で、合計約140万円の優遇税制や補助金を利用できるため、レクサスの中級グレードの販売価格と同等になる。プリウスのプラットフォームを使っていた初代は定員が4人だったが、新型はレクサスのプラットフォームを使用することで、一般的なセダンと同じ5人に増やした。

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