スウェーデンの乗用車メーカー、ボルボ・カーが電気自動車(EV)を2022年1月に日本で発売する。日本市場で同社が売り出す初のピュアEVだ。ボルボは30年にEVの専業ブランドになることを宣言しており、日本でもその一歩を踏み出す。ただ日本はEVの普及が欧州や中国に比べて遅れている。日本法人は一段の成長と脱炭素という二つのミッションの両立に挑む。
11月18日、日本法人のボルボ・カー・ジャパン(東京・港)が同社初のEV「C40リチャージ」を発売すると発表した。フル充電時の航続距離は約485キロメートル。米グーグルと共同開発したインフォテイメント・システムを搭載し、音楽や目的地の設定、窓の開閉などを音声操作できる。価格は税込み719万円。

消費者を振り向かせる3つの戦略
C40リチャージは30~40代の比較的若い世代をターゲットに据える。日本では現在、顧客の平均年齢は52歳であるため、10~20歳も下の層となる。「クルマ離れ」が進んでいる世代でもあり、購入につなげるのは容易ではない。ボルボは3つの仕掛けでこの層の需要を喚起しようとしている。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2005文字 / 全文2492文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「クルマ大転換 CASE時代の新秩序」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?