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ヤマハ発動機の船外機を取り付けたパワーボート。欧米ではボート需要が高まり在庫不足が顕著に

 コロナ禍が深刻になっている欧米で需要が増加し、在庫不足に陥っている製品がある。「ボート」だ。密を避け、海外旅行に行けなくなった人々は、次なるレジャーとしてアウトドアに目を向けている。

 11月9日、ヤマハ発動機は2020年12月期第3四半期決算を発表した。第3四半期までの累計の連結売上高は1兆671億円と前年同期比84%の水準に回復。3カ月間の実績では前年を上回った。前回予想で0円と見込んでいた通期の当期純利益を440億円と大幅に上方修正した。これは前期比約4割減の水準だ。

 急激な業績回復をけん引した一つの要因が、欧米マリン事業での「リベンジ消費」だ。日髙祥博社長は「新型コロナは人々の生活様式や価値観に大きな変化をもたらし、アウトドアレジャー商品を初めて購入するお客様が増えた」とコメントした。ファミリー層を中心にスポーツボートや水上バイクの販売が伸びたほか、モーターボートに取り付ける船外機の需要が想定以上に伸び、9月末の在庫水準は前年比41%と、供給が全く追い付いていない状況だという。