
コロナ禍が深刻になっている欧米で需要が増加し、在庫不足に陥っている製品がある。「ボート」だ。密を避け、海外旅行に行けなくなった人々は、次なるレジャーとしてアウトドアに目を向けている。
11月9日、ヤマハ発動機は2020年12月期第3四半期決算を発表した。第3四半期までの累計の連結売上高は1兆671億円と前年同期比84%の水準に回復。3カ月間の実績では前年を上回った。前回予想で0円と見込んでいた通期の当期純利益を440億円と大幅に上方修正した。これは前期比約4割減の水準だ。
急激な業績回復をけん引した一つの要因が、欧米マリン事業での「リベンジ消費」だ。日髙祥博社長は「新型コロナは人々の生活様式や価値観に大きな変化をもたらし、アウトドアレジャー商品を初めて購入するお客様が増えた」とコメントした。ファミリー層を中心にスポーツボートや水上バイクの販売が伸びたほか、モーターボートに取り付ける船外機の需要が想定以上に伸び、9月末の在庫水準は前年比41%と、供給が全く追い付いていない状況だという。
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3/14、4/5ウェビナー開催 「中国、技術覇権の行方」(全2回シリーズ)

米中対立が深刻化する一方で、中国は先端技術の獲得にあくなき執念を燃やしています。日経ビジネスLIVEでは中国のEVと半導体の動向を深掘りするため、2人の専門家を講師に招いたウェビナーシリーズ「中国、技術覇権の行方」(全2回)を開催します。
3月14日(火)19時からの第1回のテーマは、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」です。知財ランドスケープCEOの山内明氏が登壇し、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」をテーマに講演いただきます。
4月5日(水)19時からの第2回のテーマは、「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」です。講師は英調査会社英オムディア(インフォーマインテリジェンス)でシニアコンサルティングディレクターを務める南川明氏です。
各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■開催日:3月14日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」
■講師:知財ランドスケープCEO 山内明氏
■モデレーター:日経ビジネス記者 薬文江
■第2回開催日:4月5日(水)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」
■講師:英オムディア(インフォーマインテリジェンス)、シニアコンサルティングディレクター 南川明氏
■モデレーター:日経ビジネス上海支局長 佐伯真也
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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