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 マンション管理会社の三菱地所コミュニティは、10月から首都圏の系列マンション敷地内で移動販売車による物販サービスを開始した。飲食販売を中心に、豊洲市場(東京・江東)の鮮魚卸売業者、ベーカリー、生花店などがマンション敷地内に日替わりで出店する。コロナ禍でオフィス出勤と引き換えに在宅時間が増える中、これまで都心のオフィス街で姿を見かけることの多かった「フードトラック」が、営業エリアを住宅街に拡大している。

フードトラックはこれまでの都心のオフィス街から住宅街やマンションへも出店を広げている

 三菱地所コミュニティが連携するのは、移動販売車による飲食・サービス提供を支援するスタートアップ企業のMellow(メロウ、東京・千代田)だ。メロウは移動販売車の店主と出店場所を提供するビルオーナーなどをつなぐプラットフォーマー。これまでは昼時のオフィス街のランチ需要にあわせ、都心のビル下の「隙間」を主戦場としていたが、世の中が在宅勤務にシフトしたため、人の動きに合わせて出店の場を住宅街へと広げてきた。

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 外出自粛が本格化した4月以降、「外食が恋しい」「休校中の子供の昼食の用意が大変」などのニーズをつかみ、臨海エリアのタワーマンションや高齢世帯の多い団地などを中心に5カ月間で約5万4000食を提供。三菱地所コミュニティも系列マンション5物件でテスト営業したところ移動販売での需要が8月までに約2万4000食あったことから今回の本格展開に踏み切った。